担当者 | 溝口 佳宏 | |
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学年・開講期 | 2年次 後期 [経済学部 地域経済学科] | |
科目の種類 | 専門 基礎系 | |
区分・単位 | 選必 2単位 | |
科目ナンバー | 8C204 |
経済学概論、ミクロ経済学I、ミクロ経済学IIを履修合格した人たちを主な対象として、家計や企業など個々の経済主体の行動について分析する手法であるミクロ経済学の基礎から中級にわたる内容、および、ミクロ経済学の応用の一分野である産業組織論の基礎的な内容について講義します。具体的には、ミクロ経済学Iやミクロ経済学IIで取り上げた生産者理論や独占市場における企業の行動について復習したのち、垂直統合、参入の経済効果、合併、広告の経済効果、研究開発活動の経済効果といった、産業組織論で取り上げられるトピックについて学習します。
ディプロマポリシーとの関連については、専門分野についての知識・技能という点や、経済学の手法を用いて地域の問題を調査・研究するという点に、この授業の内容は関連するでしょう。地域経済学科が示すディプロマポリシーの番号との関連ということでいえば、DP1とDP2に相当するでしょう。
この講義での到達目標は以下の2点です。
・ミクロ経済学の基礎から中級にわたる内容と産業組織論の基礎的な内容を習得している。
・経済主体の行動やその行動が市場にもたらす影響について、習得した内容を基にして理解し、自分なりに解釈できる。
宿題と期末試験で成績評価を行います。単位を取得するためには次の2つの条件を満たすことが必要です。1つは、一定の水準を満たした宿題を提出していることです。もう1つは、期末試験を受験し、一定以上の得点を取っていることです。このシラバスを執筆している時点で、無理やりに評価比率を記してみると、宿題30%、期末試験70%といったところでしょう。
成績評価の方法や基準に関する詳細はガイダンスの際に説明します。
フィードバック方法は、宿題に関する作業でLMSを用いる予定ですので、提出された宿題については、LMSを通じて個別に講評を行う予定です。期末試験については、採点が終了したのち簡単な講評を行う予定です。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 特定のテキストは使用しません。この科目ではLMSを利用して資料を配布します。そして、その資料に基づいて授業を行います。 参考文献としては、さしあたり以下を挙げておきます。 | ||
参考文献 | 産業組織の経済学 第2版:基礎と応用 | 長岡貞男・平尾由紀子 | 日本評論社 |
この授業で必要となる予習は、以下の項目です。
・授業の進度に応じて、LMSから授業資料をダウンロードし、ダウンロードした授業資料に目を通してください。
・可能な範囲で、授業資料で記されている内容の流れや、分からない単語について、参考文献を参照してください。
この授業で必要となる復習は、以下の項目です。
・授業で進んだ範囲について、授業資料、授業の際に取ったノートやメモを見直してください。
・分からないところや、興味を持ったところについて、参考文献を読んでください。できる範囲で章末問題にも取り組んでください。
・宿題が出された時は、その宿題に取り組み、提出してください。
準備学修に必要な時間は、この授業が2単位科目である関係から、予習と復習を合わせて1週当たり3時間とされています。重要なのは時間数よりも内容と思いますが、1つの目安にはなるでしょう。予習と復習の時間配分は履修者それぞれに任されますが、この授業を履修する過程で、復習にあてる時間が相対的に多くなると思われます。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス |
第2回 | 生産者理論の復習(コストの概念、弾力性、余剰の概念など) |
第3回 | 独占企業の行動 |
第4回 | 垂直統合と垂直的制限 |
第5回 | 数量競争とその経済的帰結 |
第6回 | 価格競争と戦略的補完性 |
第7回 | 自然独占とコンテスタブルな市場 |
第8回 | カルテルと合併 (1) カルテルの種類、限界、維持可能性 |
第9回 | カルテルと合併 (2) カルテルの規制、合併の効率性 |
第10回 | 情報の非対称性と企業行動 (シグナリング、ブランド、スクリーニング) |
第11回 | 広告と経済厚生 |
第12回 | 情報開示と政府の規制 |
第13回 | 技術進歩と研究開発 |
第14回 | 知的財産制度 |
第15回 | 全体のまとめ |