教育基礎論
担当者塚原 健太
学年・開講期2年次 前期  [医療技術学部 柔道整復学科]
科目の種類教職
区分・単位教必 2単位
科目ナンバー9D201

授業の概要(ねらい)

 本科目は、教育という事象について理解するための基礎を身につけることを意図しています。まず「教育とは何か」という問いからスタートし、教育の本質や目的について考察します。続いて、学校、子ども、家庭、教師などの要素について、その相互関連を視野にいれて理解します。さらに、学校教育の実践を支える教育目的、学力、教育内容、教育方法などの要素について理解します。最後に、以上で学んだことを踏まえて、自らの理想の教育像を探究することで、その後の教職課程履修の基礎を形成します。

授業の到達目標

 本授業では、次の3点を目標とします。
(1) 教育の意義や目的について、自らの言葉で説明することができる。
(2) 教育の諸概念ならびに構成要素の関連を理解し、コンセプトマップと学びのレポートを作成することができる。
(3) 子ども、家庭、学校、社会に関する教育を支える思想について理解し、それらを踏まえ得て自らの理想の教育像を論理的に述べることができる。

成績評価の方法および基準

 上記の到達目標に即して、次の方法によって評価を行います。
(1) 教育の意義や目的について、自らの言葉で説明できる。
   ポートフォリオ(30%)
(2) 教育の諸概念ならびに構成要素の関連を理解し、それをコンセプトマップと学びのレポートに表現できる。
   ポートフォリオ(20%)、コンセプトマップ(10%)、学びのレポート(10%)
(3) 子ども、家庭、学校、社会に関する教育を支える思想について理解し、それらを踏まえ得て自らの理想の教育像を論理的に述べることができる。
   ポートフォリオ(20%)、学びのレポート(10%)
 提出されたポートフォリオは、採点とコメントを行って返却します。
 提出されたコンセプトマップと学びのレポートは、採点して返却しますので、詳しい講評を希望される方はメールにてお問い合わせください。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『教育の理念・歴史』(ISBN: 9784863590571)田中智志・橋本美保(監修・編著)一藝社、2013年
参考文献『教育の哲学・歴史』(ISBN: 9784762026126)古屋恵太(編著)学文社、2017年

準備学修の内容

(1) 授業前に、授業のテーマに関して知っていることや考えていることを、ポートフォリオの授業前の欄に記入してください(30分)。
(2) 授業後に、要点をポートフォリオに整理した上で、授業後の課題に取り組んでください(1時間)。
(3) 返却されたポートフォリオは、返却後に必ず見返してください。その上で、誤認などがある場合(特にC評価〔=60点〕以下の場合)は、資料に示した参考文献やノートなどによって復習した上で、再提出してください(1時間)。
(4) テキストの指定箇所を読んできてもらう課題を出す場合があります(30分)。

その他履修上の注意事項

(1) 受講生の関心や理解度に応じて、重点の置き方や順序などを変更することがあります。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション――授業の目的と進め方
第2回教育の本質について考える:教育とは何か
第3回教育の本質について考える:教育学とは何か
第4回教育の本質について考える:教育は必要か
第5回学校について考える:学校では何を学んでいるのか――学校の経験と機能
第6回学校について考える:学校へ行かなければならないのか――公教育制度の意義
第7回学校について考える:学校は何のためにあるのか――教育権と公共性
第8回子ども・家庭・教師について考える:子どもとは何か――子ども観と家庭教育
第9回子ども・家庭・教師について考える:人間はどのように発達するのか――発達と教育
第10回子ども・家庭・教師について考える:家庭は子どもの成長にどのようにかかわるのか――家庭と教育
第11回子ども・家庭・教師について考える:教師は子どもの成長にどのようにかかわるのか――教師と教育
第12回教育実践について考える:学校ではどのような力を身につけるのか――教育目的・学力論
第13回教育実践について考える:学校ではどのようなことを教えるのか――教育内容論
第14回教育実践について考える:学校ではどのように教えるのか――教育方法論
第15回理想の教育像を探究する――レポートの作成