担当者 | ||
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学年・開講期 | 4年次 前期 [医療技術学部 柔道整復学科] | |
科目の種類 | 専門基礎 | |
区分・単位 | 必修 2単位 | |
科目ナンバー | 7B231 |
柔道整復師は様々な病気をもつ患者に向き合い、その病状を速やかに判断します。判断基準は病歴や年齢性別だけでなく、時には疾患罹患歴や単純X線、CT、MRI、エコー等の画像情報についても入手して理解する能力を身に着けておく必要があります。授業では具体的な臨床例を提示して、疾患および外傷の発症経過、患者特性、症状の推移、画像情報等をヒントに、鑑別診断を含めた判断力を養うことを目的とし、幾つかの症例に対するグループディスカッションを通して主体的な診断力を養います。またこの授業では、国家試験対策としての症例文章問題の読解力、正解の導き方を学習し、DP2、DP4に関する知識、技能を習得します。なお本科目は整形外科臨床の実務経験のある教員が、実際の症例記録を用いて指導します。視診・問診・触診・検査所見から、すでに学んだ医療系科目の知識を応用して傷病の診断を行えるよう指導します。
患者情報(年齢、性別等)、発生機序(スポーツ、職業、発生外力等)、症状(腫脹、疼痛、機能障害)それぞれの特徴的な傷病名を理解できる。画像(単純X線、CT、MRI、エコー等)を見て骨折等の異常所見を見分けることができ、その傷病名を判断することができる。症例文章問題を理解し正解を導くことができる。
期末試験90%、授業評価10%により評価します。授業評価は、出席状況、授業への取り組み等を評価します。最後の授業にて全体に関するフィードバックを行います。試験後解答解説は開示します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 「柔道整復学(理論編)」 | (社)全国柔道整復師学校協会・教科書委員会 | |
教科書 | 「整形外科学」 | (社)全国柔道整復師学校協会・教科書委員会 | |
教科書 | 「一般臨床医学」 | (社)全国柔道整復師学校協会・教科書委員会 | |
教科書 | その他、必要に応じて資料を配布します。 | ||
参考文献 |
本授業の基礎知識となるのは柔道整復学(理論編)、整形外科学、一般臨床医学です。既に履修した科目ですが、授業内容に沿って事前配布資料等でポイントを指定します。教科書と配布テキストを使って各回授業内容について、各回90分程度は予習・復習して下さい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 年齢、性別差、その他の要因による鑑別診断 |
第2回 | 発生機序(スポーツ、職業、発生外力等)による鑑別診断 |
第3回 | 症状(腫脹、疼痛、機能障害)による鑑別診断 |
第4回 | 症例文章問題読解及び演習①/骨折、脱臼、捻挫、軟部組織損傷以外の症例 |
第5回 | 症例文章問題読解及び演習②/骨折、脱臼、捻挫、軟部組織損傷の症例 |
第6回 | 単純X線画像の読影法と症例 |
第7回 | CT画像の読影法と症例 |
第8回 | MRI画像の読影法と症例 |
第9回 | エコー画像の読影法と症例 |
第10回 | 症例と画像所見①/病的疾患 |
第11回 | 症例と画像所見②/整形外科的疾患、傷病例 |
第12回 | 間違えやすい症例、見落としやすい症例、鑑別困難症例 |
第13回 | 症例文章問題読解及び演習/骨折、脱臼、捻挫、軟部組織損傷以外の症例 |
第14回 | 症例文章問題読解及び演習/骨折、脱臼、捻挫、軟部組織損傷以外の症例 |
第15回 | テスト、まとめ |