担当者 | 室 幸市 | |
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学年・開講期 | 1年次 前期 [総合理工学専攻 博士前期課程(修士課程)] | |
科目の種類 | 専門 | |
区分・単位 | 選択 2単位 | |
科目ナンバー |
本授業で光技術の基本を学び、自分の研究テーマに関係する光技術の調査をします。そして、調査の結果を報告書としてまとめ、第15回にスライドでプレゼンテーションを行ってもらいます。授業を通して光通信技術の知識だけでなく、修士として必要な研究調査能力を修得することが本授業の狙いです。必要に応じて適宜実習を行います。
この授業ではDP2に関する知識、技法、態度を修得します。
(1)学生は、光ファイバが長距離大容量伝送路として使用される理由を伝送損失と分散の観点から説明できる。
(2)学生は、従来技術の調査を行い、調査方法・結果・従来技術の問題点および、その解決法を第三者に的確に説明できる。
・自分の研究テーマに関わる光技術の調査・報告に関するプレゼンテーション(70%)、予稿(30%)で成績を評価します。調査報告に基づく新機構のプロトタイプの作製はプレゼンテーション点として高く評価します。
・少人数の授業ですので、毎回の授業ごとに振り返りシートを作成してもらい、それを元にフィードバックを行います。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 参考書『光ファイバ通信のしくみがわかる本』(ISBN-13: 978-4774114361) 一般向け解説書ですが、光ファイバ通信のしくみを理解するのに役立ちます(絶版ですがアマゾン等で古書が入手できます)。 | 山下真司 |
修士課程ですので、自分の頭で考える習慣をつけてください。自分の頭で考える方法がよくわからない場合には、次の方法を試してみてください。
(1) 古典物理の問題集を毎日解く習慣をつける(1日あたり30~60分)。
(2) 解いたら、必ずA4ノートに万年筆を使って清書する。清書する際、式の羅列ではなく記号や流れの説明を文章で行う。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンスに続き、光ファイバ通信システムの概要を学びます。 |
第2回 | 半導体レーザ・光ファイバ・フォトダイオード等光ファイバ通信システムの構成要素について学びます。 |
第3回 | 幾何光学の基礎として反射・屈折に関わる法則を学びます。 |
第4回 | 波動工学の基礎として、干渉とコヒーレンスを学びます。 |
第5回 | 位相速度と群速度について学びます。 |
第6回 | 偏光について学びます。 |
第7回 | マルチモード光ファイバが光を伝える仕組みを幾何光学によって説明します。 |
第8回 | シングルモード光ファイバが光を伝える仕組みを波動工学によって説明します。 |
第9回 | 現実のマルチモード光ファイバとシングルモード光ファイバの使われ方を紹介します。 |
第10回 | 光通信研究紹介1(室原著論文:回路へ直接接続可能な平凸レンズを持つシングルモードファイバー_2008年) |
第11回 | 光ファイバの分散と分散シフト光ファイバについて説明します。 |
第12回 | 光ファイバ通信システムのハードを知るために送・受信機、中継器について説明します。 |
第13回 | 光ファイバ通信システムの構築法を知るために損失制限と分散制限について説明します。 |
第14回 | 光通信研究紹介2(室原著論文:20°以上の偏光分離角を持つ多結晶シリコンと石英から成る偏光分離素子_1998年) |
第15回 | 自分のテーマに関わる光技術のプレゼンテーションをしてもらいます。 |