フィールドワーク
担当者丹羽 孝仁
学年・開講期2年次 前期  [経済学部 地域経済学科]
科目の種類専門 演習・実習
区分・単位選択 2単位
科目ナンバー8B204

授業の概要(ねらい)

この演習では、現地調査で必要となる地域調査の手法を実践的に学びます。これによって、地域経済や地域政策の強みを理解するための視点を学びます。
この演習ではDP2、3に関わる知識、技法、態度を修得します。
フィールドワークをアクティブラーニングとして実施します。
本科目は、実務経験のある教員による授業です。担当教員は民間企業と公官庁においてフィールドワーク(実地調査)に携わっており、その実務経験を交えながら、講義と演習を展開します。

授業の到達目標

① 地域調査の手法を理解できる。
② 質的調査を実践できる。
③ データを解釈することができる。
④ 自分の考えを言葉・文章で表現できる。
⑤ 他人の考えに共感できる。

成績評価の方法および基準

フィールドワークへの参加と受講生全員でまとめる報告書(40%)、授業への取組姿勢(60%)により評価します。
レポートは採点基準を示すとともに、採点結果をLMS上でフィードバックします。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書教科書は指定せず、参考資料を適宜紹介します。
参考文献『新・社会調査へのアプローチ-論理と方法-』2013年、ISBN:978-4623066544大谷信介・木下栄二・後藤範章・小松洋編著ミネルヴァ書房
参考文献『社会調査の基礎』2015年、ISBN:978-4595315664北川由紀彦・山北輝裕放送大学教育振興会
参考文献『フィールドワークの技法-問いを育てる、仮説をきたえる-』2002年、ISBN:978-4788507883佐藤郁哉新曜社

準備学修の内容

【準備】
テキストを使用しませんので、特に必要ありません。必要な際にはLMSに資料をアップします。

【復習】
フィールドワークの実施に向け、週ごとに簡易レポートを提出してもらいます。それを添削後に返却し、最終報告書の準備をしてもらいます。簡易レポートは週あたり2時間程度、最終報告書の作成には積算で10時間必要です。

その他履修上の注意事項

調査地・調査テーマは、講義の頭で皆さんと相談して決定します。
夏期休校期間に2泊3日の合宿調査を行います。
最後に、フィールドワークの成果を報告書としてまとめます。
交通費や宿泊費、滞在費で自己負担が発生します。あらかじめ承知おきください。

授業内容

第1回 イントロダクション:社会調査の目的とフィールドワークの視角
第2回 フィールドワークのテーマと仮説の設定
第3回 調査の対象と方法:量的調査と質的調査
第4回 調査倫理
第5回 既往研究や既存データの活用
第6回 ヒアリング調査とその分析手法
第7回 調査項目の検討
第8回 調査準備①:調査地の概略
第9回 フィールドワークの方法と注意点
第10回 調査票・インフォームドコンセントの作成
第11回 調査準備②:調査対象者の選定・サンプリング
<フィールドワーク,2泊3日>
第12回 現地調査のまとめ①:データ入力
第13回 現地調査のまとめ②:さまざまな分析
第14回 現地調査のまとめ③:報告書の作成
第15回 まとめ