先端科学技術序論
担当者各教員
学年・開講期1年次 前期  [理工学部 情報電子工学科]
科目の種類専門基礎
区分・単位必修 2単位
科目ナンバー3H101

授業の概要(ねらい)

情報工学分野、電子工学分野を中心としたそれぞれの専門分野における最新の知識と技術について、基本原理から具体的な応用まで、最先端で活躍する研究開発者でもある各教員が、講演会形式で平易に紹介します。
さらに各自の進路を考えるために、各自の汎用的能力の把握や内省、コース紹介、大学院進学説明も行ないます。
この科目は、ディプロマポリシーDP1,DP4C,DP4M,DP4Eに関連する科目です。

授業の到達目標

ディプロマポリシーDP1,DP4C,DP4M,DP4Eに則り、科学技術に対する興味を高め、科学技術の最新の知識やそれらの応用について理解し、各自の進路について熟慮します。
学生各自がこれから大学で重点的に学んでいく分野を決めるためのきっかけを掴みます。

成績評価の方法および基準

無資格でない場合、最終レポートに合格すれば評価点として60点を与えます。
最終レポートに合格した場合、各担当教員の試験またはレポートに基づいて最大40点を追加します。
理工学部履修要項に則り、S評価の対象者を相対評価で上位10%以内とし、全15回の授業のうち2/3以上の出席回数を満たさない者を無資格とします。
再試験を行ないません。
受講者には、オフィスアワーなどに教員を訪ね、発展的内容について指導を受けることを望みます。また、必要に応じてLMS等によりフィードバックします。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書教科書・参考書は使用しませんので、特にありません。
参考文献各担当教員から必要な個別資料をLMSにて配布します。

準備学修の内容

予習として、LMSに掲載された各授業回の指示に従い学習してください(約1.0時間)。
復習として、授業中もしくはLMSに掲載された各授業回の指示に従い学習してください(約2.0時間)。各担当教員は、レポート課題を与えるか、関連する書籍、文献等を紹介し要点要約等を指示します。
時間に余裕があれば、各授業でのテーマに関する新聞記事を読んだり、テレビ番組を視聴したりして下さい。
興味を持ったテーマについては、知識を深めるために関連図書等を読んで下さい。

第8回の授業受講後、大学院進学の方法と意義について、以下をまとめて、電子的に保存しておいてください。
・大学院の種類
・大学院進学の方法
・大学院で学ぶことと一般的な修了要件
・大学と大学院の違い・大学院修了後の進路

その他履修上の注意事項

技術講演会を聴く態度と技能を身に付けるよう努力して下さい。
授業計画で予定された順序を掲示による予告なく変更する場合があります。

授業内容

授業内容
第1回授業ガイダンス(1年担任), 教員の研究紹介(太陽光発電システム):最初に授業ガイダンスを行ない、次に教員の研究を紹介します。太陽光発電システム、特に太陽電池の原理・課題・動向を解説します(小林靖之)
第2回PROGテスト:現時点における汎用的能力を把握するため、PROGテストの解答に取組みます。(1年担任)
第3回ソフトウェア検証技術の基礎と応用:ソフトウェアの検証などに広く使用されているモデル検査技術の基礎と応用に関する内容について解説(上出哲広)
第4回心理的距離と社会的孤立:人間関係を観察するためのウェブアプリケーションを体験し,人が自分自身や他者との関係をどのように捉えているかについて,深く考えます(塩野目剛亮)
第5回熱流体工学の数値シミュレーション:コンピューターによる熱気流の数値シミュレーションについて、火災安全の解析事例を題材にして、並列計算や計算結果の可視化などについて紹介します。(錦慎之助)
第6回コンピュータシステムの高性能化:コンピュータシステムに求められる性能には、どのようなものがあり、どのようにしてその性能を高めているのか紹介(古川文人)
第7回行動分析とモデリング:社会には、多種多様な問題が存在します。ここでは、「人の行動」に着目し、行動を定式化して、未来の可能性を最大化する最適な案を選択するための理論と手法について説明します。(眞坂美江子)
第8回エレクトロニクスコースで学ぶこと1, 大学院進学の方法とその意義について, 教員の研究紹介(生体医工学とその周辺領域について):エレクトロニクスコースで学ぶことについて概説し、大学院進学の方法とその意義についても説明します。その後、医学や生物学と工学の融合領域である生体医工学とその周辺領域について解説します。(小川充洋)
第9回エレクトロニクスコースで学ぶこと2:ロボットに関する授業の概要と学生の教育研究の成果を説明します。また、主な就職先についても紹介いたします。(蓮田裕一)
第10回情報メディアコースで学ぶこと:情報メディアコースの演習科目や講義科目について説明します。またマルチメディアコンテンツの素材としての3DCGの作り方や実例について概観します。(佐々木茂)
第11回情報科学コースで学んでSEになろう:情報システムの企画・開発・運用をするのがSE(システム・エンジニア)。「情報システム」とはどのようなものか、生活にどう役立っているのかを理解します。(渡辺博芳)
第12回行動目標ワークショップ:PROGテストの評価結果などを通して、現時点における汎用的能力の理解と今後への進展について内省します。(汎用的能力教育研究会担当者)
第13回ヒューマンコンピュータインタラクションと情報科学:人間とコンピュータの相互関係について、ユーザインタフェースに関する内容を中心に既存技術から先駆的研究までを紹介(水谷晃三)
第14回大学院ガイダンス, 教員の研究紹介(知的情報処理):知的システムや知能ロボットを概観して古典的な人工知能の限界を理解し、最新の研究や今後の展望について解説、まとめ:最終レポート作成指導(山根健)
第15回以下は余白となります。