担当者 | 古家 正暢 | |
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学年・開講期 | 4年次 春期 [理工学部 情報科学科(通信課程)] | |
科目の種類 | 教職 | |
クラス | スクーリング授業 | |
区分・単位 | 教必 2単位 | |
科目ナンバー | 4H310 |
この授業は、教職課程やその他の授業科目、および教育実習での学びを振り返ることによって、教員として必要な資質・能力が身についているかについて総点検するものです。いわば教職課程の集大成として位置づけられています。
みなさんは、これまで教職科目、専門科目、教育実習、そして課外活動などを通して、多くを学んできました。それぞれの科目や活動単位では、特に印象に残っている内容や反省などがあると思います。教員の仕事は、これを総合的に発揮する必要があります。したがって、これまでの学びを振り返り、統合するとともに、教員になる上での課題を明確にすることがこの授業のねらいです。そのため、この授業ではグループによるダイアローグ・ワークショップ・プレゼンテーションなど、みなさんの能動的な学習を中心に進めていきます。
本授業では、次の4つの目標とします。
(1) これまでの学びの履歴を振り返り、自らの到達点と課題を明確にし、課題を克服する方途を明確にする。
(2) 教師としての使命や理想の教育像を説明できる。
(3) 生徒や学校の状況に応じて、適切な指導を行うことができる。
(4) 教科の特質に根ざして教材研究を行うとともに、指導技術を駆使して学習指導を行うことができる。
〇エッセイ(教育実習の振り返り・講演会の感想・教職課程の振り返り等) 50%
〇各種ダイアローグにおける発言・発表 15%
〇各種ワークショップにおける取組姿勢 15%
〇最終プレゼンテーション 20%
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 必要なプリントやワークシートを配付します。 「教育実習日誌」(初回の授業に必ず持参してください) 「教職カルテ」(初回の授業にプリントアウトしたものを必ず持参してください) | ||
参考文献 |
〇第1回の授業前に、「教職カルテ」を「PDFで出力」の上、プリントアウトしてください。
〇「教職カルテ」を読み、これまでの学習内容を振り返るとともに「教育実習日誌」や研究授業の指導案などを見て、教育実習のことを思い出しておいてください(1時間程度)。
〇教育に関する報道ニュースに興味・関心を持ち、毎日最低でも1時間程度は新聞および本を読む習慣をつけてください。
*現職教員による講話は、先方の都合により実施回が前後する場合があります。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス エッセイ「教育実習を終えて、今、感じること」 |
第2回 | ダイアローグ「教育実習で困ったことを共有しよう」 授業づくり・生徒との関係づくりを中心に |
第3回 | 特別活動(学級活動・HR活動)を実践しよう ワークショップ「まわし読み新聞」づくり |
第4回 | 研究授業で実践した珠玉の模擬授業を公開しよう 相互評価を行うとともに省察を行う |
第5回 | 講演会:Ⅰ 「若手の現職教員の講話」 現代の学校における教育実践と教職について考察する |
第6回 | 学校における危機管理上の課題 「教員のメンタルヘルス(心の健康)」を考える |
第7回 | 講演会:Ⅱ 「ベテランの現職教員の講話」 現代の学校における教育実践と教職について考察する |
第8回 | ダイアローグ 映像資料をもとに生徒指導のありかたを考える 「もしも私が、この学校に赴任するとしたら…」 |
第9回 | 教育実習の振り返り 「教育実習日誌」の指導教諭によるコメントを中心に |
第10回 | 教育相談活動 ダイアローグ「生徒指導(いじめ)に関する事例研究①」 |
第11回 | 教育相談活動 ダイアローグ「生徒指導に(不登校)関する事例研究②」 |
第12回 | 教育相談活動 ダイアローグ「生徒指導(問題行動・非行)に関する事例研究③」 |
第13回 | 「円たくん」を使ったワークショップ 「ブラックな学校からカラフルな学校へ」 |
第14回 | 振り返り:Ⅰ 「教職課程3か年半の学びの振り返り」 「教育実習日誌」・「教職カルテ」をもとに、理想の教師像・今後の課題についてエッセイを作成する。 |
第15回 | 振り返り:Ⅱ プレゼンテーション 「教職課程3か年半の学びの振り返り」を履修者全員の前で発表する。 |