担当者 | 夜久 仁 | |
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学年・開講期 | 2年次 前期 [総合基礎科目] | |
科目の種類 | 総合基礎 | |
区分・単位 | 選択 2単位 | |
科目ナンバー | 0I111 |
1 我が国は、成文法主義を採用しているため、我が国における「法」は、国会が制定する「法律」とほぼ同義となります。このことを念頭に置きながら、法の概念、法の構造、法の存在形式、法の効力、法の分類など法に関する基礎的な事項を概説します。
2 次に、我が国の最高法規範である日本国憲法に関して、基本原理、人権の保障、統治機構などを概説します。
3 この授業は主に講義形式ですが、各回で取り上げる事項に関して、各自が重要と思う点を中心にして適宜各自にプレゼンテーションを行ってもらうことがあります。
4 この授業では、学修目標3に関する知識、技法、態度を修得する。
学生は、我が国における憲法、法律その他の法令に関して、基礎的な知識を習得することができる。
期末試験によります。なお、授業の感想をまとめたレポートを作成してもらうことがあります。
期末試験終了後、希望者には研究室において解説します。また、後期の法学2の初回講義日に解説を行います。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『新版 法学の基礎』 | 岩志和一郎(編著) | 成文堂 ISBN978-4-7923-0483-6 |
参考文献 | LMSに、毎回のレジュメと資料を掲載します。 |
毎回の授業の教材は、前もってLMS掲載されます。LMSの教材を使ってしっかりと予習をして授業に臨んでください。また、毎回の授業終了後には、その授業において最も興味を持った点を中心に、自分でノートにまとめるなどして復習をしてください。以上の予備学習に1.5時間程度、復習にも1.5時間程度の時間を取ってください。
法学の究極の目的は、経済学と同じく、人間の幸福の実現に資することにあります。ただ、この問題は、基本的な哲学に関わりますので、論者によって、特に専門分野が公法か私法かによって、観点が若干異なります。本講義においても、憲法・民法・刑法のそれぞれが規律する対象の違いに注意してください。なお、民法及び刑法の概要は、後期の法学2・法律入門において説明します。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス・・・法とはどのようなものなのか |
第2回 | 法の構造・・・行為規範・裁判規範・組織規範 |
第3回 | 法の概念・・・慣習規範・道徳規範・法規範の相違 |
第4回 | 法の目的と使命・・・社会秩序の維持・自由の確保・正義の実現 |
第5回 | 法の存在形式(1)・・・成文法と不文法 |
第6回 | 法の存在形式(2)・・・憲法・法律・命令・条例・条約 |
第7回 | 法の効力・・・人に関する効力・場所に関する効力・時に関する効力 |
第8回 | 法の分類(1)・・・公法・私法・社会法 |
第9回 | 法の分類(2)・・・実体法・手続法、強行法・任意法、一般法・特別法 |
第10回 | 法の運用・・・法律の解釈に関する諸方法 |
第11回 | 日本国憲法(1)・・・三つの基本原理 |
第12回 | 日本国憲法(2)・・・基本的人権①(自由権) |
第13回 | 日本国憲法(3)・・・基本的人権②(社会権) |
第14回 | 日本国憲法(4)・・・基本的人権③(幸福追求権・平等権) |
第15回 | 前期講義のまとめ |