細胞生物学
担当者太田 龍馬
学年・開講期1年次 後期  [理工学部 バイオサイエンス学科]
科目の種類専門基礎
区分・単位選必 2単位
科目ナンバー5C224

授業の概要(ねらい)

生命の基本単位である細胞の構造と機能について学修します。本講義では、遺伝子発現、細胞膜、エネルギー代謝、細胞の情報伝達、細胞骨格、細胞分裂など、細胞の営みを分子レベルで理解することを目指します。本講義は、DP1、DP2に関する知識と姿勢を習得します。授業は主に講義形式で行い、適宜ペアワークやグループワークを行います。

授業の到達目標

生物の基本単位である細胞の構造や機能を分子レベルで理解し、遺伝子発現、細胞膜、細胞の情報伝達、細胞骨格、細胞分裂など、生命活動に必須な細胞の営みを分子レベルで説明できるようになることを目標とします。

成績評価の方法および基準

小テスト(20% x 2)と期末試験60%の成績で評価します。60%以上の得点を合格とします。
出席が9講未満の学生は成績評価の対象としません。
原則再試験は行いません。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書基礎から学ぶ生物学・細胞生物学 第4版
和田勝(著)、高田耕司(編)羊土社 ISBN: 978-4758121088
参考文献Essential細胞生物学 原書第4版中村桂子・松原謙一(翻訳)南江堂 ISBN: 978-4524261994
参考文献理系総合のための生命科学 第5版東京大学生命科学教科書編集委員会(編)羊土社 ISBN: 978-4758121026

準備学修の内容

高校で学んだ「生物」「基礎生物」を復習しておいてください。また、各回に関連する教科書の部分を事前に読んでおいてください。講義終了後、理解できなかった箇所がある場合には、教員への質問、さらなる自己学修をしてください。予習、復習ともに1.5 時間程度を見込んでいます。

その他履修上の注意事項

教科書を中心として、必要に応じてプリントを配布します。各授業終了後、LMSに講義内容を掲載します。
2年前期の機能生物学の履修を希望する学生には、履修を強く薦めます。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション
教科書:序章 はじめに(P20–24)、1章 生物学の基本(P32–34、P39–42)
第2回細胞内小器官の構造と機能
教科書:2章 細胞のプロフィール (P49–54、P66–71)
第3回染色体と遺伝子調節:転写と翻訳
教科書:3章 何が細胞の形や機能を決めているか (P78–93)
第4回細胞がエネルギーを得る仕組み
教科書:4章 細胞が生きて活動していくために (P103–125)
第5回演習問題(小テスト)とその解説
第6回細胞膜の構造と機能
教科書:2章 細胞のプロフィール (P72–73)、5章 タンパク質が細胞のさまざまな活動を担う (P126–130、P141–143)
第7回細胞内区画と細胞内輸送
教科書:3章 何が細胞の形や機能を決めているか (P94–95)
[参考:Essential細胞生物学15章 細胞内区画とタンパク質の輸送(P487–522)]
第8回細胞骨格と細胞運動
教科書:5章 タンパク質が細胞のさまざまな活動を担う (P126–145)
第9回細胞の情報伝達
教科書:6章 多細胞生物への道1 (P146–168)
第10回演習問題(小テスト)とその解説
第11回有糸分裂と減数分裂
教科書:7章 多細胞分裂への道2 (P169–185)、8章 多細胞生物への道3 (P186–193)
第12回細胞死
教科書:10章 生きること、死ぬこと(P256–274)
第13回細胞の分化:細胞の多様性はいかにして生み出されるか
教科書:8章 多細胞生物への道3 (P196–204)
第14回細胞生物学のトピックス:細胞のリプログラミングと再生
第15回期末試験