プロジェクト管理
担当者眞坂 美江子
学年・開講期3年次 前期  [理工学部 情報電子工学科]
科目の種類専門
区分・単位選択 2単位
科目ナンバー3G325

授業の概要(ねらい)

プロジェクトとは、ある目的を達成するため、一定の期間内や限られた資源を使用して進める活動であり、プロジェクトマネジメントはこのような活動を成功に導くための運営方法です。品質やコスト、納期を管理するための効率的な手法が開発されています。この科目は、プロジェクトを成功に導くために不可欠なプロジェクト管理の基本的手法を学びます。
この科目は、ディプロマポリシ DP2,DP4Cに関連しています。
本科目は、実務経験のある教員による授業です。担当教員は企業においてプロジェクト管理業務に携わっており、授業では、企業における実例や実体験を踏まえたノウハウや実例に基づく解説など適宜行います。

授業の到達目標

この科目の到達目標は、以下の通りです。
・プロジェクトマネジメントの一連のプロセスを説明することができる。
・プロジェクトに備えてプロジェクト計画を準備することができる。
・プロジェクトに応じた日程計画を立てることができる。
・プロジェクト予算の見積もりと経費管理ができる。
・プロジェクトを遂行する上でのリスクを想定したマネジメントができる。
・プロジェクトに起きている問題を分析手法を活用して分析することができる。

成績評価の方法および基準

ほぼ毎回の授業で、課題を出題します。課題の採点結果は、LMS経由で個別にフィードバックします。必要に応じて、翌授業時にフィードバックする場合もあります。
成績評価は、中間試験 30%、期末試験 50%、課題レポート 20%の割合で評価し、全体で60%以上の評価点を得たものを合格とします。再試験では、再試験の評価が60%以上のものを合格とします。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書改訂6版 PMプロジェクトマネージメント
ISBN978-4-8207-2622-7
中嶋秀隆著日本能率協会マネジメントセンター
参考文献

準備学修の内容

準備学習:
授業内容に,各回の授業に対応する教科書のページが記載されています。授業の前に教科書をよく読んできてください。予習として,1時間程度必要です。
復習:
ほぼ毎回、課題が示されますので期日までに提出するようにしてください。復習として,1.5時間程度必要です。

その他履修上の注意事項

この科目は、JABEE対応プログラムの必修科目で,学習・教育到達目標の中項目6-4に対応しています。

授業内容

授業内容
第1回プロジェクト管理とは (なぜプロジェクトは、うまくいかないのか。その理由とプロジェクト管理の必要性について学びます。)
教科書:序章 P15~P33
第2回プロジェクト統合マネージメント(プロジェクト目標の設定方法とプロジェクト憲章の作成について学びます。)
教科書:Step1 P46~P58
第3回問題分析(プロジェクトに問題が生じた際の分析手法を学びます)
配布資料を使用します
第4回問題分析実習1(数名のグループを組み、示された「プロジェクト問題」の分析に取り組みます。)
第5回問題分析実習2(数名のグループを組み、示された「プロジェクト問題」の分析に取り組みます。授業後半に、各チーム実習結果を発表をしてもらいます。)
第6回プロジェクトスコープマネージメント(WBSを用いたワークパッケージの洗い出し方法について学びます)
教科書:Step2 P60~P70
第7回タイムマネージメント1(プロジェクトスタッフ配置、役割分担、人員の負荷の把握と管理など、人的マネージメントの手法を学びます)
教科書:Step3,Step4 P72~P115
第8回中間試験
第9回中間試験解説・タイムマネジメント2 (日程を見積もり、期日内に終わるように調整する
手法を学びます)step5 P91~P131
第10回ガントチャート(ガントチャートの作り方とその活用方法について学びます)
教科書:Step6 P132~P152
第11回コストマネジメント(コストの見積もりと管理法について学びます)
教科書:P157~P167
第12回品質・リスクマネジメント(プロジェクトにおける品質の意義と品質を守るために必要な管理を学びます。リスク管理の重要性と、リスクに応じた対処法を学びます。)
教科書:P187~P188
第13回コミュニケーション管理 (プロジェクトにおけるコミュニケーションの重要性とステークホルダに応じた情報提供について学びます)
教科書:Step9 P196~P222
第14回作業の実行と変更のコントロール,プロジェクトの終結
教科書:Step8 P196~P222
第15回試験・まとめ