生命倫理2
担当者佐野 和美
学年・開講期1年次 後期  [医療技術学部 柔道整復学科]
科目の種類基礎分野
区分・単位必修 1単位
科目ナンバー7A108

授業の概要(ねらい)

医療技術に関わる者は、常に、患者に寄り添い、人としての尊厳を尊重する必要があります。この講義では、柔道整復師を目指す皆さんが身につけるべき生命倫理の概略を学びます。近年の医療技術の急速な発展に伴い、生と死を巡る問題は多様化しています。それに伴い、科学だけでは判断できない事象も増えています。この講義では、明確に白黒つけられない問題についても、自分で考え、皆で議論する機会を持ちます。議論した内容を発表し、他の班の発表を聞くことで、より多様な意見を身につけることを期待します。
後期は、「死」に関わるテーマを取り上げます。安楽死、尊厳死、臓器移植、高齢化など、死と人の尊厳に関わる問題を、講義やグループワークを通じ、さまざまな視点から考えていきます。

この授業では、 論理的批判的思考力・能動的な態度とともに、科学・医学についての幅広い知識や態度を習得します。
この授業は柔道整復学科のDP1に該当します。

授業の到達目標

①生命倫理に関わる用語を学ぶ。
②生命誕生・命の選別などの社会問題について理解を深める。
③他人と議論し、多様な価値観があることを学ぶ。
④これらを通じて、自分なりの意見、考え方をしっかりと持つこと。
を目指します。それとともに、レポートの書き方やグループで作業をすることにも慣れていってください。

成績評価の方法および基準

1)各回提出してもらうリアクションペーパーもしくは小テスト:50%
2)グループワークへの貢献:20%
3)学期末のレポート:30%
必修科目ですので、できる限り毎回出席してください。出席回数が3分の2に満たない場合は、単位を与えません。

※オンライン授業になった場合、後期はグループディスカッションを行うようにシラバスを変更します。それに伴い、評価基準も多少変更します。
詳細は、ガイダンスで連絡します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書マンガで学ぶ生命倫理
ISBN-13: 978-4759815429
児玉 聡化学同人
参考文献

準備学修の内容

各回終わりに、翌週までに教科書の該当する章を読んでまとめるように指示します。
授業で使ったスライド等はLMSに掲載しますので、復習・予習に利用して下さい。また、必要に応じて、テーマに該当するニュースを新聞、インターネットなどを通じて調べてくるように指示を出すこともあります。
予習復習にかかる時間は1時間〜1時間半です。

その他履修上の注意事項

柔道整復学科の必修科目です。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス/前期の振り返り
第2回医療従事者としての態度とコミュニケーション
第3回インフォームドコンセントと告知
第4回グループワーク①(告知について考える)
第5回超高齢化社会
第6回グループワーク②(高齢化の問題について考える)
第7回安楽死と尊厳死(1):患者・家族として
第8回安楽死と尊厳死(2):医療者として
第9回グループワーク③(安楽死・尊厳死を考える)
第10回脳死と臓器移植
第11回グループワーク④(脳死と臓器移植を考える)
第12回グループワーク⑤(生と死について考える)
第13回グループワーク⑥(シチュエーションカードを使って臓器移植を考える)
第14回グループ発表
第15回まとめ