担当者 | 金 奉周 | |
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学年・開講期 | 2年次 前期 [経済学部 地域経済学科] | |
科目の種類 | 経済学系科目 | |
区分・単位 | 選必 2単位 | |
科目ナンバー | 8C114 |
経営は、企業の資本(カネ)と労働(ヒト)による協働を円滑に成し遂げるための活動です。経営学は、この活動のあり方について考える学問であり、企業論系と経営管理論系の2つの系統から構成されます。企業論は、企業と利害関係者との関係に主たる関心があり、経営者をどのように規律づけたらよいのか、あるいは企業が社会と折り合いをつけながら成長するためのさまざまな事項が関連します。経営理念や倫理、経営者の役割やその条件、企業の社会における役割やその行動に対する規制などが中心となります。経営管理論は、経営者がマネジメントする組織体に関心があります。いかに戦略を立て、仕事を成員に割り当て、成員のワーク・モチベーションを喚起していくかに焦点が置かれます。
経営学概論Ⅰでは、この企業の経営活動について企業論で扱われる基礎的な概念を中心に取り上げていきます。また、日本企業の特徴や現代の企業が取り組まなければならないと思われる課題について、適時、映像等を用いて検討していきます。なお、本講義はDP2及び3に関する知識を修得していきます。
経営学が主に研究対象とする企業は、社会全体そして私たち個々人の生活に多大なる影響を及ぼしています。また、受講生の皆さんの多くは、卒業後に営利組織(企業)ないし非営利組織(官公庁など)に就職し、組織の一員として生活を送ることになります。そのため、本講義は、私たちの日常と深い関わりを持っている企業がどのような存在で、どのような仕組みを持ち、どのように運営されているかについて、基本的な理解を身につけることを目標とします。経営学に関する幅広い概念や基礎知識を理解し習得することを通じて、企業の実際の活動内容や企業経営の現場で起きている諸問題を理解し、考える力を養成します。
定期試験(60%)、リアクションペーパー(40%)で評価します。
毎授業において、授業で学んだこと、不明点、質問等をリアクションペーパーに記入してもらい、翌週に一部を紹介し、全体へフィードバックします。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 教科書は使用せず,資料を配布します。 | ||
参考文献 | 1からの経営学(第2版) | 加護野忠男・吉村典久編著(2012) | 碩学舎 (ISBN: 9784502696107) |
参考文献 | 経営学入門 | 藤田誠(2015) | 中央経済社 (ISBN: 9784502133916) |
参考文献 | 経営管理論 | 上野庸裕・馬場大治編著(2016) | 中央経済社 (ISBN: 9784502190612) |
参考文献 | その他の参考文献は授業中に適宜提示します。 |
事前学習として、配布資料を通読し、どのような内容について学習するのかを把握してください(30分)。
事後学習として、配布資料を再読し、授業のなかで示された要点を十分に理解するようにしてください(60分)。また、授業の中でとりあげた概念を参考にして、日常生活の中での観察や考察に時間を割いてください(30分)。
LMSを利用して資料を配布します。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション |
第2回 | 経営学とはどのような学問なのか |
第3回 | 日常の中で企業を考える |
第4回 | 企業形態 |
第5回 | 株式会社の特徴と仕組み |
第6回 | コーポレート・ガバナンス |
第7回 | 企業の社会的責任 |
第8回 | 企業倫理とコンプライアンス |
第9回 | 日本的経営 |
第10回 | ティラーの科学的管理法 |
第11回 | フォードシステム |
第12回 | ホーソン実験と人間関係論 |
第13回 | 組織構造 |
第14回 | 全体の見直し |
第15回 | テスト、まとめ |