担当者 | 宋 宇 | |
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学年・開講期 | 2年次 前期 [経済学部 地域経済学科] | |
科目の種類 | 地方自治・行政系科目 | |
区分・単位 | 選必 2単位 | |
科目ナンバー | 8C206 |
我々の生活は財政と深くかかわっています。税を納めたり、国や地方自治体から公共サービスを受けたりしています。財政学とは、政府と公的企業を併せた公的部分を経済学の分析方法を用いて研究する学問であります。財政は「鏡」のように社会のあり方を反映し、我々の生活とも切っても切れない関係を有します。人類は新型コロナウイルスに遭遇し、対応策として「財政出動」が大いに要請されています。これは財政の役割と重要性が証明できる出来事でしょう。あなたは将来、どの職業に勤めても必ず財政と関係します。
「財政学Ⅰ」は「財政学Ⅱ」の基礎編として、財政学の概観及び学問としての基礎知識を学び、主に国家財政を対象とし、平易に説明していきます。
そして、「財政学Ⅰ」と「財政学Ⅱ」を併せて、大学生があるべき思考力(考える力)を最大に引き出したいと考えます。「財政学Ⅰ」は専門知識を用いて、自分なりの考えを固められることに重視します。「財政学Ⅱ」では、グループの知恵を加え、ある問題提起について、皆で一緒に考え、フリートークしながら、足りないところや、深めたいところを自ら調べようとする調べる能力を養います。
この授業では、DP1とDP2を習得します。そして、本科目の国際比較の部分においては、実務経験によるものがあります。
本講義は財政学の扉を開き、基礎から学べることができます。現実社会において、様々な社会問題を財政という鏡を通じて見ることができ、自分はいかに財政と関係しているのかを実感することができます。そして、専門知識を用いて自分の考えを固め、思考力を高めることができます。
・授業中の発言(10%)、まとめシートや小テスト(40%)、期末試験(50%)
・フィードバックの方法
①小テストがある場合、次の授業内容が始まる前に解説を行います。
②正解がない問いについて、皆の回答を授業内、またはLMS上で共有します。
②定期試験の出題ポイントを事前にアナウンスし、採点ポイントと回答例をLMSを通じてフィードバックします。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | (2020)『財政学の扉をひらく』 | 高端正幸、佐藤滋 | 有斐閣ストゥディア |
予習:1時間程度
各回の授業内容に沿って、教科書をもって予習してください。予習した成果を箇条書きや文章などで整理してください。
復習:1時間半程度
教科書とプリント内容を照り合わせながら、復習してください。未完成の講義内課題について作成します。
「まとめシート」を作成します。
・「財政学Ⅱ」と同時に履行されると良いでしょう。
・成績評価や試験の詳細について初回の講義で説明しますので、受講を希望される学生は必ず出席してください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンスとイントロダクション:財政とは何か |
第2回 | 経済・社会の動揺と財政(第2回授業の前に、第1回目の感想を発表してもらいます。特に財政とは何かについて自分なりに説明してみてください。受講者の都合により、第3回目授業の前に行う場合があります。) |
第3回 | 財政の役割 |
第4回 | 予算と財政民主主義 |
第5回 | 予算と予算制度 |
第6回 | 税と信頼、日本の租税体系 |
第7回 | 経費論と日本の政府支出 |
第8回 | 社会保障と財政―医療、年金編 |
第9回 | 社会保障と財政―生活保護、社会福祉 |
第10回 | 公債と財政赤字 |
第11回 | 財政の持続可能性、財政再建 |
第12回 | 経済成長と所得再分配(第12回から第15回では、応用編になります。) |
第13回 | 格差・貧困の拡大と所得保障 |
第14回 | 世代間対立と社会保障 |
第15回 | グローバル化の進展と財政の変容 |