租税論
担当者宋 宇
学年・開講期3年次 前期  [経済学部 地域経済学科]
科目の種類専門 地方自治・行政
区分・単位選択 2単位
科目ナンバー8E208

授業の概要(ねらい)

日常生活において、我々は税金を納めています。そもそもなぜ税を払わないといけないのか、その必要性を財政と関連しながら解析する必要があります。租税は実に身近なものであります。しかし、多くの人は自分と関係ない、または日本の税が高い(大きい)と誤解しています。あなたは将来、どの職場で働いても、厳密に言うと働かなくても、必ず納税者になります。税について、まったく知らないと損になることも多いでしょう。
 本講義は税の基礎知識から学び、租税原則、租税体系、及び日本の税制改革の動向について説明します。特に国際比較の観点から、日本の租税体系、租税制度について受講者と一緒に考えていき、アクティブ・ラーニングの学習を多く含まれる授業形式となります。
この授業では、DP2とDP3に関する知識、能力を身につけることができます。

授業の到達目標

本講義を通じて、租税及び日本の租税制度について学習することができます。そして、身近な租税制度、すなわち所得税、消費税、住民税などについて、自分なりに説明できるようにします。

成績評価の方法および基準

・授業内発言・ディスカッション(30%)、作業シートの作成&提出(30%)、期末試験(40%)

・フィードバックの方法
①授業内のディスカッションをめぐって、次回の授業内容の前に解説を行います。
②期末試験の出題ポイントを事前にアナウンスし、採点結果をLMSを通じてフィードバックします。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書なし。毎回、講義内でプリントを配布します。
参考文献(2018)『日本の税金 第3版』
三木義一岩波新書
なお、事態により、オンライン授業になってしまう場合、こちらの参考書を教科書扱いとします。

準備学修の内容

予習:30分程度
告知した内容の事前サーベイ、その成果を授業の冒頭で皆でフリートークします。

復習:1時間程度
講義後、配ったプリントを見直し復習します。授業内で扱った内容を理解し、自分で説明できるように努力しましょう。復習の成果を「作業シート」に整理したり、授業内の議論内容を改めてまとめたりすることを求める場合があります。その際、そのペーパーの提出も必要です。

その他履修上の注意事項

・「財政学Ⅰ」、「財政学Ⅱ」と同時に履行することが望ましいです。
・成績評価や試験の詳細について初回の講義において説明しますので、受講を希望される学生は必ず出席されたいです。
・期末試験は大学が定める「期末試験期間」中に行われます。授業は15回分、しっかりやっていきます。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス―講義の進行、租税への印象
第2回租税とは何か、税と財政
第3回租税原則(講義前、復習した成果をペーパーで提出してもらいます。以下同様です。)
第4回租税の分類、体系と日本の税制
第5回所得税と住民税
第6回所得税の問題
第7回法人三税
第8回法人税の問題
第9回消費税と付加価値税
第10回消費税の問題
第11回資産課税―相続性と贈与税の仕組み
第12回地方税と地方税の現状
第13回地方税収の格差と日本の税制改革
第14回日本の税制改革(続き)と租税のあり方
第15回まとめ、応用問題(例えば、ふるさと納税制度について)