担当者 | 溝口 佳宏 | |
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学年・開講期 | 2年次 後期 [経済学部 地域経済学科] | |
科目の種類 | 経済学系科目 | |
区分・単位 | 選択 2単位 | |
科目ナンバー | 8B202 |
経済学入門およびミクロ経済学Iを履修合格した人たちを主な対象として、家計や企業など個々の経済主体の行動について分析する手法であるミクロ経済学の基礎から中級にわたる内容について講義します。まず、市場の失敗についての概略や、独占市場における企業の行動や市場均衡について学習します。そののち、市場の失敗に関する事柄について学習を進めます。内容は、独占市場に対する公共政策、寡占市場、独占的競争、外部性、公共財、情報の非対称性に関する事柄です。
ディプロマポリシーとの関連については、専門分野における知識・技能という点や、経済学の手法を用いて地域の問題を調査・研究するという点に、この授業の内容は関連するでしょう。地域経済学科が示すディプロマポリシーの番号との関連ということでいえば、DP1に相当するでしょう。
この講義での到達目標は以下の2点です。
・ミクロ経済学の基礎から中級にわたる内容を習得している。
・経済主体の行動やその行動が市場にもたらす影響について、習得した内容を基にして理解し、自分なりに解釈できる。
このシラバスの校正作業を行っている2021年3月上旬の時点で、少なくとも帝京大学宇都宮キャンパスでは、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえつつ、2021年度の授業形式に関して、いろいろなレベルでの協議が進んでいます。とはいえ、最終的な決定に至っている訳ではありません。このような状況のなか、この項目について、どの程度の内容を記すべきか判然としませんが、可能な範囲で記述をします。
仮に、この科目を対面授業で実施する場合には、宿題と期末試験で成績評価を行う予定です。この場合、この科目の単位を取得するためには、次の2つの条件を満たすのが必要です。1つは、一定の水準を満たした宿題を提出していることです。もう1つは、期末試験を受験し、一定水準以上の得点を取っていることです。このシラバスを執筆している時点で、無理やりに評価比率を記してみると、宿題30%、期末試験70%といったところでしょう。
一方で、2020年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により、この科目をオンライン授業で実施しました。それらの科目については、LMSを用いて出題した宿題のみで成績評価を行いました。この経験を踏まえ、この科目をオンライン授業で行う場合には、宿題のみで成績評価を行う可能性が高いでしょう。この場合は、出題された宿題すべてに対して、あらかじめ設定された合格基準を満たした解答を提出していることが、この科目の単位を取得するために必要です。
いずれにしても、この科目が実際に開始される2021年9月には、どのような授業形式になるのか確定しているでしょう。よって、成績評価の方法や基準に関する詳細は、ガイダンスの際に説明します。
フィードバック方法は、宿題についてはLMSを用いる予定ですので、提出された宿題について、LMSを通じて個別に講評を行う予定です。期末試験については、採点が終了したのちに、必要に応じて簡単な講評を行う予定です。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 特定のテキストは使用しません。この科目ではLMSを利用して資料を配布します。そして、その資料に基づいて授業を行います。 参考文献としては、さしあたり以下を挙げておきます。 | ||
参考文献 | スティグリッツ ミクロ経済学 | スティグリッツ (藪下他訳) | 東洋経済新報社 |
参考文献 | マンキュー経済学 ミクロ編 | マンキュー (足立他訳) | 東洋経済新報社 |
参考文献 | ミクロ経済学 戦略的アプローチ | 梶井厚志、松井彰彦 | 日本評論社 |
この授業で必要となる予習は、以下の項目です。
・授業の進度に応じて、授業資料をLMSからダウンロードし、ダウンロードした授業資料に目を通してください。
・可能な範囲で、授業資料で記されている内容の流れや、分からない語句などについて、参考文献を参照してください。
この授業で必要となる復習は、以下の項目です。
・授業で進んだ範囲について、授業資料、授業の際に取ったノートやメモを見直してください。
・分からないところや、興味を持ったところについて、参考文献を読んでください。できる範囲で章末問題にも取り組んでください。
・宿題が出された時は、その宿題に取り組み、提出してください。
準備学修に必要な時間は、この授業が2単位科目である関係で、予習と復習を合わせて1週当たり3時間とされています。重要なのは時間数よりも内容とは思いますが、1つの目安にはなるでしょう。予習と復習の時間配分は履修者それぞれに任されますが、この授業の履修を進めるにしたがって、復習にかかる時間が相対的に多くなると思われます。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス |
第2回 | 市場の失敗とは、独占市場での企業行動と経済厚生 |
第3回 | 独占市場における公共政策、価格差別 |
第4回 | 寡占市場 (1) 共謀、囚人のジレンマ |
第5回 | 寡占市場 (2) クールノー競争、ベルトラン競争 |
第6回 | 寡占市場 (3) 寡占に対する公共政策 |
第7回 | 独占的競争 |
第8回 | 外部性(1) 外部性と市場の非効率性 |
第9回 | 外部性(2) 当事者間による解決、コースの定理 |
第10回 | 外部性(3) 規制、ピグー税、補助金 |
第11回 | 公共財 |
第12回 | 共有資源と所有権の重要性 |
第13回 | 情報の非対称性(1) モラルハザード、逆選択 |
第14回 | 情報の非対称性(2) シグナリング、スクリーニング |
第15回 | 全体のまとめ |