担当者 | 宋 宇 | |
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学年・開講期 | 2年次 後期 [経済学部 地域経済学科] | |
科目の種類 | 地方自治・行政系科目 | |
区分・単位 | 選択 2単位 | |
科目ナンバー | 8C207 |
我々の生活は財政と深くかかわっています。税を納めたり、国や地方自治体から公共サービスを受けたりしています。財政学とは、政府と公的企業を併せた公的部分を経済学の分析方法を用いて研究する学問であります。財政は「鏡」のように社会のあり方を反映し、我々の生活とも切っても切れない関係を有します。人類は新型コロナウイルスに遭遇し、対応策として「財政出動」が大いに要請されています。これは財政の役割と重要性が証明できる出来事でしょう。
「財政学Ⅱ」は「財政学Ⅰ」の続きとして、簡単に財政学の基礎を確認した後に、主に国家財政と地方財政の関係、最終的に地方財政について説明します。
そして、「財政学Ⅰ」と「財政学Ⅱ」を併せて、大学生があるべき思考力を最大に引き出したいと考えます。「財政学Ⅰ」は専門知識を用いて、自分なりの考えを固められることに重視します。「財政学Ⅱ」では、グループの知恵を加え、ある問題提起について、皆で一緒に考え、フリートークしながら、足りないところや、深めたいところを自ら調べようとする調べる能力を養います。
この授業では、DP1とDP2を習得します。
本講義は国家財政の下で地方財政のあり方、及び政府間財政関係の基礎を学べることができ、地域創生・発展には地方財政の知識が必ず必要とすることについて、理解を深めることができます。そして、授業内のフリートーク、ディスカッションを通じて、学生は問題を提起する能力を高め、視野を広げることができます。
・フリートークやディスカッション(20%)、リアクションペーパーか日誌(40%)、期末試験(40%)
・フィードバックの方法
①毎回授業後にリアクションペーパーや日誌を書いてもらい、次回の授業前に解説を行います。
②期末試験の出題ポイント及び採点結果をLMS上でフィードバックします。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | (2020)『財政学の扉をひらく』 | 高端正幸、佐藤滋 | 有斐閣ストゥディア |
教科書 | (2017)『地方財政を学ぶ』 | 沼尾波子・池上岳彦・木村佳弘・高端正幸 | 有斐閣 |
参考文献 |
予習:1時間程度
各回の授業内容に沿って、教科書をもって予習してください。予習した成果を箇条書きや文章などで整理することをおすすめします。
復習:1時間半程度
教科書とプリント内容を照り合わせながら、復習してください。リアクションペーパーや日誌を作成します。
・「財政学Ⅰ」、及び「租税論」と同時に履行することが望ましいです。
・「財政学Ⅰ」と異なり、初回から講義内容に入りますので、ご注意ください。
・成績評価や期末試験の詳細について、初回の講義で説明しますので、受講を希望される学生は必ず出席してください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション:国家財政と地方財政 (「財政学Ⅰ」が受講された方に関して、感想を口頭発表してもらいます。「財政学Ⅱ」しか受講したことがない方に関しては、財政についてのイメージを語ってもらいます。) |
第2回 | 租税原則 |
第3回 | 主な税とその課題(1)―日本租税の分類、所得税 |
第4回 | 主な税とその課題(2)―法人税、消費税 |
第5回 | 政府間財政関係(1)―概要 |
第6回 | 政府間財政関係(2)―地方財政計画 |
第7回 | 地方自治と地方財政 |
第8回 | 地方税の体系 |
第9回 | 地方交付税制度とその考え方 |
第10回 | 地方交付税の算定式 |
第11回 | 特定補助金の国庫支出金 |
第12回 | 地方債 |
第13回 | 地域の変容と地方財政(1):財政学から地域をみる(公共事業と対人社会サービス)【第13回から第15回まで、地方財政の応用編になります。】 |
第14回 | 地域の変容と地方財政(2):地域経済と地方財政 |
第15回 | 地域の変容と地方財政(3):地方財政は「生活の場」のニーズを満たせるか まとめ、皆さんへのメッセージ |