担当者 | 山本 健兒 | |
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学年・開講期 | 3年次 前期 [経済学部 地域経済学科] | |
科目の種類 | 専門 基礎系 | |
区分・単位 | 選必 2単位 | |
科目ナンバー | 8D306 |
この授業では、第2次世界大戦以降2000年代までの日本経済の歴史に対応して、日本経済における中小企業の位置と役割がどのように変化してきたかを講義します。この授業は、経済学部のディプロマポリシーのうちDP1「1.日本と世界の経済、地域経済、企業経営及び観光に関わる基礎的理論・知識を修得」すること、および地域経済学科のディプロマポリシーのうち、特にDP2「2.各地域に共通する問題と各地域固有の問題の両方を理解し、説明することができる」ための基礎に関わります。
日本経済において中小企業が果たしてきた役割とその変化を理解する力を身につけることが、この授業の到達目標です。
授業最終回に行なう試験に基づいて成績評価をします。また、日本経済に関する基礎的な知識があるか否か等に関する質問を授業中に口頭で行なう予定です。これはいわゆる「反転授業」の意味を持ちます。さらに、授業内容の理解が確実になったか否かを確認するための簡単な小テストないし小レポートを随時課します。これらも最終的な成績評価に反映させる予定です。口頭での質問に対する学生からの解答や小テスト・小レポートについてはその都度教員から正解や解答に至る考え方などを解説するので、これが学生へのフィードバックとなります。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『中小企業論・ベンチャー企業論―グローバルと地域のはざまで―』新版 | 植田浩史ほか | 有斐閣、2014年 |
参考文献 | 『日本の中小企業』 | 関 満博 | 中央公論新社(中公新書)、2017年 |
参考文献 | 『複眼的中小企業論』 | 黒瀬直宏 | 同友館、2012年 |
参考文献 | 『21世紀中小企業論』 | 渡辺幸男ほか | 有斐閣、2013年 |
参考文献 | 『新 中堅企業論』 | 中村秀一郎 | 東洋経済新報社、1990年 |
授業内容に関わるテキスト部分を事前に読み、知らない用語については、自分自身で経済学事典などを用いて調べておくことが求められます。授業を受けた後では、できるだけその日のうちに、授業中にとったノートとテキストや参考文献などをもとにして、学生が自分なりの整理されたノートを作成しなおすことが求められます。日本の中小企業に関する政策や統計数値、個別企業の情報などについては、自分自身でインターネットで取得できる情報を取得してい整理することも、事前または事後的な学習内容に含まれます。予習時間は、学生が受講前にすでに持っている知識によって変わりますが、1回の講義につき概ね1時間前後必要となると思われます。復習も同様です。
COVID-19の感染状況次第では、教室での対面授業ができなくなる可能性があります。その場合には、オンライン・オンデマンドでの授業形態を考えます。しかし、私のインターネット通信の技能や設備・ソフトウェアが整えば、同期双方向通信での授業展開もあり得ます。いずれにせよ、教室での対面授業ができない場合にはLMSでのレポート提出を毎回全員に求めざるを得なくなります。
中小企業に関する資料は、中小企業庁のホームページから入手できます。それを自身でパソコンにダウンロードして読んだり、統計データを処理したりすることを求めることがあるので、教室での対面授業が可能な場合でも、パソコンの利用、インターネットへの接続は必要不可欠であることに注意してください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 講義の概要についてシラバスをもとにしての解説、及び受講に際しての注意事項 |
第2回 | 中小企業論を学ぶ意義ー中小企業憲章を読むー |
第3回 | 中小企業の定義―新旧中小企業基本法の比較 |
第4回 | 日本経済と中小企業ー第2次世界大戦以前 |
第5回 | 日本経済と中小企業ー高度成長期 |
第6回 | 中堅企業論 |
第7回 | 日本経済と中小企業―低成長期― |
第8回 | 日本経済と中小企業―バブル経済崩壊以降― |
第9回 | 大企業との比較から見る中小企業の特徴 |
第10回 | 地域経済と中小企業 |
第11回 | 内発的発展と中小企業 |
第12回 | 下請システムとものづくり中小企業 |
第13回 | もの作りと中小企業(1) 社会的分業構造の中での中小企業の位置 |
第14回 | もの作りと中小企業(2) 産業集積地域における中小企業の位置 |
第15回 | 試験と総括ディスカッション |