地域経済政策学特別研究Ⅱ
担当者各教員
学年・開講期2年次 後期  [地域経済政策学専攻 博士前期課程(修士課程)]
科目の種類研究科目
区分・単位選択 2単位
科目ナンバー

授業の概要(ねらい)

 この授業の狙いは、修士論文執筆を義務化されているか、またはその執筆を選択した修士課程2年生のために、自身が選んだ研究テーマでのオリジナルな論文作成を支援することです。先行研究と対比して自己の研究のオリジナリティを明確にし、具体的な地域に即したオリジナルな調査研究を実行することも支援します。そのうえで、修士論文草稿を章節別に検討します。これらを踏まえて、現実の地域社会が提起する経済の様々な問題をグローカルな視点から分析し解決策を探り当てる能力を育成します。
この授業は経済学研究科のディプロマポリシーのすべて即ちDP1、DP2、DP3、及び地域経済政策学専攻のすべてのディプロマポリシー即ちDP1、DP2、DP3に関係します。

授業の到達目標

 自身のオリジナルな修士論文を完成させることがこの授業の到達目標です。中山間地域・農業振興モデル/地方都市再生モデル/観光振興モデル/産業集積モデル等のいずれの履修モデルにとっても共通する地域経済政策学研究にかかわる基本知識、文献収集、課題の抽出と構造化、地域調査等の設計実行能力を身につけます。

成績評価の方法および基準

 成績は各回の授業のために院生自身が作成した論文草稿とこれへの批判への対応(30点)、12月に行われる公開での研究報告会での報告の水準(20点)、及び修士論文の水準(50点)とによって評価します。この授業では教員とのディスカッションが重要となるので、ディスカッションが学生へのフィードバックとなります。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 特定の教科書は指定しません。しかし、院生自身が選んだ研究テーマと研究対象地域に関わる先行研究論文を、指導教員の指導・支援を受けて批判的に読解することが求められます。
参考文献

準備学修の内容

 自身で設定した研究テーマに関係する文献を自ら収集して読解するとともに、研究テーマにふさわしい具体的事例に関する現地調査を自分自身で行うととともに、それらを踏まえてレジュメ作成が準備学修となります。

その他履修上の注意事項

 定められた授業時間以外にも、必要に応じて指導教員に、研究の進め方等について、オフィスアワーを活用して相談してください。地域経済政策学専攻のディプロマポリシーに則った修士論文を作成するためには、フィールドワークを踏まえる必要があります。そのための交通費等の自己負担が生じます。
 COVID-19の感染状況次第では、教室での対面授業ができなくなる可能性があります。その場合には、オンラインでの授業形態を考えます。しかしオンデマンドでの授業となるか、それとも同期双方向通信での授業展開となるかは、この授業を担当する教員によって決定されるので、第1回授業ないしその前に、担当教員と意思疎通を図って下さい。

授業内容

授業内容
第1回夏季休暇期間中の課題(調査・分析)に関する報告
第2回調査・分析結果の草稿検討
第3回補充調査項目と補充調査・分析計画の検討
第4回補充調査
第5回補充調査
第6回改訂草稿第1章の検討
第7回改訂草稿第2章の検討
第8回改訂草稿第3章の検討
第9回改訂草稿第4章の検討
第10回第2回中間報告のための草稿(要約に相当)とPTT資料の検討
第11回第2回中間報告(公開方式)
第12回第2回中間報告会での批判を踏まえた修正検討
第13回修士論文前半部分の再検討
第14回修士論文後半部分の再検討
第15回最終報告(公開方式)