現代航空産業研究2
担当者鳥海 高太朗
学年・開講期3年次 後期  [経済学部 地域経済学科]
科目の種類専門 基礎系
区分・単位選択 2単位
科目ナンバー8C314

授業の概要(ねらい)

新型コロナウイルスで世界的に大きな影響が出ている航空業界。交通インフラとして公共性が高いことで、世界各国では国をあげて支援しているなかで、航空業界の現状を理解することに加えて、航空業界の主なお仕事やLCC(格安航空会社)のビジネスモデルなど、航空業界の様々な動きを講義では取り上げます。授業によってはDVD教材も活用し、最新の業界のトレンドにおいての理解も深めていただきます。この講義では、DP2に関する基礎知識の修得します。

授業の到達目標

本講義では、最新の現代航空産業をANAやJALなど日系の大手航空会社、エミレーツ航空やルフトハンザドイツ航空などの世界戦略を推し進めるメガ航空会社、日本にも2012年に相次いで誕生し旅のスタイルを変えたピーチ、ジェットスター・ジャパンなどのLCC(格安航空会社)も含め、各航空会社の概要と戦略を学ぶと共に、航空会社がリピーターを確保する為に行っているマーケティング戦略(マイレージや上顧客に対するサービス)ついても取り上げます。また、航空業界では不可欠である航空会社コード、空港コード、航空業界のお仕事などについても修得することを目指します。今年は新型コロナウイルスにおける航空業界の現状と将来についての展望についても積極的に取り上げます。

この講義では、航空会社・利用者の双方の視点から航空業界についての理解を深めることを目的とすると共に、今年に開催が延期された2021年の東京オリンピック・パラリンピックへ向けた航空インフラ整備の必要性などについても随時解説していきながら理解を深めてもらいたいと思っております。

成績評価の方法および基準

期末試験を基本とし、中間での小テスト(1回)の成績も加味する。期末テストを80%、中間での小テストを20%の比率で評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書コロナ後のエアライン(2021年4月発売)鳥海高太朗宝島社
参考文献航空産業入門(第2版)ANA総合研究所東洋経済新報社
参考文献エアラインの攻防鳥海高太朗宝島社新書

準備学修の内容

その時々で起こる航空関連ニュースも随時取り上げます。受講前にはインターネットで最新の航空関連ニュースや講義の予習をすること(1時間以上)。また講義後も講義内容をしっかり復習し、必要に応じてインターネットで調べてください(1時間以上)。

その他履修上の注意事項

最新の航空関連のニュースについてスマートフォンやパソコン上などで調べてもらうこともあります。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション(世界の航空業界の流れについて)
第2回航空会社の主な仕事・業務内容について(パイロット、客室乗務員)
第3回航空会社の主な仕事・業務内容について(グランドスタッフ、グランドハンドリング、その他業務)
第4回日本・世界の主な航空会社、空港コード、旅客機で使われる機材の概要
第5回国内航空会社企業研究(1)ANA、JAL
第6回国内航空会社企業研究(2)スカイマーク、AIRDO、ソラシドエア、スターフライヤーなど
第7回国内航空会社企業研究(3):ピーチ・アビエーション、ジェットスター・ジャパン、スプリング・ジャパン、ZIPAIRなどの国内LCC
第8回海外航空会社企業研究 海外航空会社、アライアンス(航空連合)、共同運航便など
第9回マイレージプログラム及びリピーターを確保する為の上級会員戦略
第10回コロナ禍で変わった航空業界(1):ANA・JAL
第11回コロナ禍で変わった航空業界(2):ANAやJAL以外の国内航空会社(LCCを含む)
第12回コロナ禍で変わった航空業界(3):国内各地の空港の変化
第13回コロナ禍で変わった航空業界(4):海外の航空会社、世界的な航空業界の今後
第14回コロナ禍で変わった航空業界(5):航空会社が本業以外の収入を増やすべく動き出した「非航空事業」
第15回2021年の東京オリンピック・パラリンピック後、そしてコロナ収束後の航空会社の将来