特別講義(キャリア形成準備)
担当者小川 充洋
学年・開講期3年次 後期  [理工学部 情報電子工学科]
科目の種類専門
区分・単位選択 2単位
科目ナンバー3H321

授業の概要(ねらい)

バブル期以来の売り手市場といわれる大学生の就職ですが、甘く捕らえてはいけません。会社は数合わせで採用することはありません。どの様な就職環境でも進路実現のために就職活動で求められるスキルとノウハウを身に着けることが必要です。就活を目前に控えた時期に開講するこの授業では、民間企業に就職するために必要不可欠なスキルとノウハウを実践形式で身に付けていきます。学生が主体となり、グループワークを行いながら、自発的な企業研究から履歴書&エントリーシート作成⇒エントリー⇒企業説明会⇒筆記試験・面接(個人・集団)⇒最終面接までを実践し、合格に結びつける学修を行います。
この授業では学位授与の方針DP1に関する知識、技法、態度をグループワークを通して修得します。教職を目指す学生の学修も状況に応じて行います。

授業の到達目標

・学生は、採用担当者の考え・採用基準・求められる人材を理解した上で行動できる(知識・理解)
・学生は、採用担当者が感動する志望理由書・自己PRが作成できる(技能)
・学生は、志望理由書・自己PRをもとに採用担当者の心に届くエントリーシートが作成できる(技能)
・学生は、魂のこもった面接練習ができる(技能)
・学生は、本当に入りたい企業を5社選定し、十分な準備ができる(知識・理解)

成績評価の方法および基準

授業で作成する志望理由書・履歴書・エントリーシート、レポートを全て提出してください。提出物で70%と授業での活動を30%の割合で評価します。随時、志望理由書・履歴書・エントリーシート、レポートを返却し、ブラッシュアップしてもらいます。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書資料を授業時に配布します。
参考文献

準備学修の内容

配布されたプリントとLMSに掲載してある資料を熟読するなど、90分程度の事前の学修を行ってください。
志望理由書・履歴書・エントリーシート、レポートを返却後、ブラッシュアップしながら復習してもらいます。

その他履修上の注意事項

就職活動は団体戦です。社会人として求められるルールやマナーを授業中でも示してもらいます。遅刻や欠席はもとより、集中力を欠くことのないようにして頂きたいです。ある電機メーカーでは会社と最寄りの駅までの喫煙・スマホ操作、コンビニにたむろすることを禁じている事例もあります。

授業内容

授業内容
第1回宇都宮キャンパスの就活の現状と問題点 : 就活は実は団体戦。いつか内定するは通用しない。5月末には約50%が内定。年々早まる採用計画に適応することが重要。履歴書を書く(1)。
第2回企業が求む人材と採用計画 : 企業が望む人材を知り、自分が合致しているかを考える。エントリーシートを書く(1)。求人Naviと受験報告書の活用
第3回学生の就活観と採用基準の違い : 自己分析や講話を聞いているだけでは意味がない。採用担当者とは何をする人かを知る。会社に選ばれる人物になろう。履歴書を書く(2)。
第4回会社選びという錯誤 : 学生が会社を選ぶのではなく、会社に選ばれていることを理解する。エントリーシートを書く(2)。受験報告書を準備し、相手を知る。
第5回エントリーシートと自己PR : エントリーシートと自己PRの効果。エントリーシートを書く(3)。
第6回履歴書の役割 : 採用担当者の心に届く履歴書を書く。履歴書を書く(3)。
第7回履歴書の効果を活かす : 志望理由は面接でアピールすることを前提として示しましょう。
第8回会社訪問・企業見学で学生が露呈する致命的ミス : 誤りの歴史から学ぼう。ドアのノックは3回、2回はトイレ、常識を身に付けましょう。
第9回会社訪問・企業見学で合格を勝ち取る学生の振る舞い : 模擬訪問の実践を通して間違いを矯正します。他の見学者に埋もれないようにしましょう。
第10回エントリーシート・履歴書で合格を引き寄せよう : 採用担当者の心に届くエントリーシートと履歴書を活用。履歴書とエントリーシートを書く(4)。
第11回提出書類のブラッシュアップ : 志望理由書・履歴書・エントリーシート、レポートをブラッシュアップ
第12回面接はミスマッチを防ぐ最後の砦 : なぜ、面接を実施するのか、面接の重要性を知る。最終面接は採用側が何を確かめる場なのかを知ろう。受験報告書の活用。
第13回面接練習 : 丸暗記は通用しない。会社の全てを知り、魂のこもった面接を実践。
第14回就活模擬実践 : 勝ちパターンを身に付け、総力戦に持ち込む。総復習を実施。3月の企業説明会は勝ちパターンを披露する絶好の機会。
第15回テスト、まとめ