人間関係論
担当者津村 健太
学年・開講期1年次 Ⅰ・Ⅲ  [理工学部 情報科学科(通信課程)]
科目の種類総合基礎
クラステキスト授業
区分・単位選択 2単位
科目ナンバー4A103

授業の概要(ねらい)

 この授業は、通信教育課程のDP1(人文・社会科学をはじめとする基礎的な教養)に関連する科目です。
 
 本科目は、人間関係において重要な役割を果すコミュニケーションの構造や特徴を理解することで、自らを取りまく人間関係について、客観的に考察する視点を獲得できることをねらいとしています。その際、特に日本語によるコミュニケーションに焦点をあてます。
 
 まずコミュニケーションの全体像を日本語におけるコミュニケーション、言語・非言語コミュニケーションなどの観点から概観します。続いて、(1) 対人関係のコミュニケーション、(2) 日本語における比喩やオノマトペ、(3) 公共の場や異文化間におけるコミュニケーションについて考えます。最後に、それまでの授業を総括し、コミュニケーションの諸相から人間関係について考察します。 

授業の到達目標

コミュニケーションの構造や特徴を理解する。
 
上記を基に、人間関係について、客観的に考察する視点を獲得する。 

成績評価の方法および基準

科目修得試験は100点満点中60点以上を合格とします。
最終的な成績評価は、レポート課題(2つ)40%、試験60%で行います。

レポートはLMSで提出を受け付けます。レポートについては、適宜コメントを付けて返却します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『日本語とコミュニケーション』滝浦真人・大橋理枝放送大学教育振興会(ISBN 978-4595315435)
教科書LMSにサブ・テキストを公開します。
参考文献『新版 論文の教室 レポートから卒論まで』戸田山和久NHKブックス(ISBN 978-4140911945)
参考文献『論文・レポートの基本』石黒圭日本実業出版社(ISBN 978-4534049278)

準備学修の内容

 学習を開始する前に、サブ・テキストの「はじめに」(p.1 - p.2)を読んでください。この科目の学習の流れが説明されています。
 各回の学習は、以下のように進めてください。
 
(1) メイン・テキスト(『日本語とコミュニケーション』)による学習に入る前に、サブ・テキストに記載された「① 学習のポイントを知ろう【メイン・テキストを読む前に】」の項目に目を通してください。(時間の目安:20分)
 
(2) メイン・テキストを読み終えたら、サブテキストの「② テキストを深く読もう【メイン・テキストを読んだ後に】」の課題に取り組んでください。 (時間の目安:80分)
 
(3) さらに学習を深めるため、サブ・テキストの「③ 実践してみよう【学習したことをもとに調べたり、実際に試したりする】」の課題に取り組んでください。(時間の目安:80分)

その他履修上の注意事項

 レポート課題の作成にあたっては、テキストや参考文献の引き写しにならないように留意し、問いに即して自分でまとめたり、比較したり、考察したりするなどしてください。また、参考文献からの引用は適切に行ってください。

 レポートの書き方について不安がある人は、書籍等で学修することを強くお勧めします。以下にいくつか参考文献を紹介しますが、これ以外にもレポートの書き方に関する良書は多く出版されています。自分に合った書籍を使って学んでください。
 戸田山和久(2012)『新版 論文の教室 レポートから卒論まで』NHKブックス(ISBN 978-4140911945)
 石黒圭(2012)『論文・レポートの基本』日本実業出版社(ISBN 978-4534049278)

授業内容

授業内容
第1回コミュニケーションの構造と本質
 
第2回日本語のコミュニケーション
 
第3回言語コミュニケーションと非言語コミュニケーション
 
第4回あいさつのコミュニケーション
 
第5回対人関係における言葉―ポライトネスの考え方を通して(1)―
 
第6回依頼・勧誘の場面におけるコミュニケーション―ポライトネスの考え方を通して(2)―
 
第7回感謝・謝罪・褒めの場面におけるコミュニケーション―ポライトネスの考え方を通して(3)―
 
第8回対人関係のコミュニケーション
 
第9回敬語のコミュニケーション
 
第10回スピーチのコミュニケーション
 
第11回比喩とコミュニケーション
 
第12回日本語のレトリックとオノマトペ
 
第13回公共の場におけるコミュニケーション―禁止を中心に―
 
第14回異文化間のコミュニケーション
 
第15回コミュニケーションから考える人間関係