教育相談
担当者横山 明子
学年・開講期3年次 Ⅱ・Ⅳ  [理工学部 情報科学科(通信課程)]
科目の種類教職
クラスメディア授業
区分・単位教必 2単位
科目ナンバー4H307

授業の概要(ねらい)

本科目は、教職に関する科目「4生徒指導、教育相談及び進路指導等に関する科目」の1つに位置づけられ、教育相談について学びます。
現在、学校生活において、生徒指導・進路指導論で学んだように、不登校、いじめ、進路未決定など青少年の様々な社会的・心理的な問題が増加しており、学校での生徒一人一人の状況に応じた教育相談がますます重要となってきています。
 この授業では、生徒自身が抱えている問題を自分自身で解決できるようにするるために、教育相談に必要なカウンセリングの基本的な考え方を習得します。それと同時に、教育相談を行う場合に大切な「聴く」「話す」というコミュニケーション能力を高めることを目指します。
 さらに教育相談の実例にそって考えながら、共感的態度・受容的態度などの教育相談に大切な実践的な態度を身につけていきます。また、教育相談においてのスクールカウンセラーと教師の役割の違いを学びます。さらに、発達障がいなど、障がいをもつ生徒の支援について理解します。
 この授業は、学修ポートフォリオを作成し、自分の学修の省察を行います。さらに、青年期の心理に関する書籍を読む課題に取り組みます。

授業の到達目標

この授業では、社会科学の分野である教育について、特に、学校教育で生徒が抱えるさまざまな悩みの解決を支援するための教育相談について、その意義と支援について理解を深めます。
1.私(学生)は、教育相談の支援内容について説明できます。
2.私(学生は)、教育相談に必要なカウンセリングの基本的な考え方について説明できます。
3.私(学生)は、教育相談の実例について、カウンセリングマインドをもって支援を考えることができます。
4.私(学生)は、教育相談において、スクールカウンセラーと教師の役割について考察できます。
5.私(学生)は、この授業を通じて、論理的・批判的思考とコミュニケーション能力を高めます。

成績評価の方法および基準

授業中のレポート課題(20%)、学修ポートフォリオ(50%)と最終試験(30%)によって評価します。
レポートと学修ポートフォリオは返却し、解説をします。
筆記試験については、LMSに解説をします。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『学校教師のカウンセリング基本訓練』上地 安昭著北大路書房
ISBN-10: 4762801305 
ISBN-13: 978-4762801303
教科書『生徒指導・進路指導・キャリア教育論 -主体的な生き方を育むための理論と実践-』横山 明子編著
図書文化社
ISBN-10: 4810097196 
ISBN-13: 978-4810097191

その他の資料については、LMSを使用します。
参考文献

準備学修の内容

【事前学修】
生徒指導・キャリア教育を履修した学生はその内容を復習しておきます。(5時間程度)
第2回~第13回 教科書の次回の授業範囲と教材を読み、事前課題に取り組みます( 1時間程度) 。
事前課題は、授業中に提示し、L MSに掲載します。
【事後学修】
毎回の授業が終わりましたら、省察レポート書きます。(30分程度)
第13回~第15回 レポートを作成します( 1時間~2時間程度) 。
事後課題は、授業中に提示し、L MSに掲載します。
読書課題については参考図書を読んでレポートを作成してください(5時間) 。

その他履修上の注意事項

「生徒指導・進路指導論」と同時に履修するか、既に履修していることが望ましい。
青年期の心理に関する書籍については、LMSにアップいたします。

授業内容

授業内容
第1回本講の授業の目標と計画についての説明し、
「教育相談」の具体的内容と意義について考えます。
第2回教科書課題をもとにして、生徒の青年期の特徴と、自分の特徴について省察します。
第3回教育相談を行う場合に重要な、自分自身の特性について知ります。
第4回予防的・開発的教育相談の意義について学びます。
第5回教育相談のプロセスとモデルについて学びます。
教育相談におけるカウンセリングマインドの重要性を学びます。
第6回教育相談に重要なコミュニケーションの「聴く」「話す」の重要性について学びます。
第7回コミュニケーションの内容の理解について、実例をもとにして理解を深めます。
第8回カウセリングを行う時に重要な尊敬的態度と、非言語的コミュニケーションについて学びます。
第9回カウセリングを行う時に重要な傾聴的態度と共感性について、実例を通して学びます。
第10回カウセリングを行う時に重要な促進的態度について、実例をもとにして学びます。
第11回キャリア・カウンセリングにの意義と方法につい学びます。
第12回キャリア・カウンセリングについて、実例をもとに課題を考えます。
第13回スクールカウンセラーの役割と教員の役割の違いについて考えます。
第14回教育相談で用いられる検査について学びます。
第15回試験とまとめ
授業全体を振り返り、最終課題を作成し、授業のまとめを行います。