担当者 | 高井 久美子 | |
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学年・開講期 | 3年次 後期 [理工学部 情報電子工学科] | |
科目の種類 | 専門 | |
区分・単位 | 選択 2単位 | |
科目ナンバー | 3H305 |
情報化と社会という問題を、①情報化社会とは何か、②情報化社会に生きるとはどういうことか、③社会にとって情報化とはどういうことか、という三点を基軸に取り上げて、情報技術(ITおよびICT)の特性をもとに、情報化が社会に及ぼす影響を、経済・社会・文化のそれぞれについて明らかにします。この科目は、課題についての調査結果と考察を発表し、それに基づいた討議を中心に進めます。この科目では、学位授与の方針(ディプロマポリシー)DP1とDP4Cに関連する知識と態度を修得します。
この授業は高校の『情報』科免許取得のための前提科目の一つとして設定されています。現在、高校生は「社会と情報」「情報の科学」という科目において、「情報化と社会」という広範な学習課題に取り組んでいます。2022年度からは、改訂された学習指導要領のもとで、共通必履修科目としての「情報Ⅰ」という科目が設けられ、基本的な情報技術と情報を扱う方法とともに、科目の導入として情報モラルを身に付けて情報社会と人間との関わりについても考えることができるようにします。授業で、高校生がこれらを学習する際に遭遇する諸問題を、教師の視点で整理できるようになって、情報化の進む社会に積極的に参画することができる能力・態度を育てるための効果的な授業を進められる力を獲得することがこの授業の目標です。学生は、人間と社会との関係を複数の視点から捉えて考えることができるようになります。また、情報と社会の関連や諸問題について例を示して説明することができます。
レポートの提出とプレゼンテーション、および討議への参加を求めます。
定期試験30%、課題70%の割合で評価し、それぞれ60%以上の評価点を得たものを合格とします。課題には、レポート、プレゼンテーション、討議への参加状況の自己評価ワークシート、小テストを含みます。レポートに対してはLMSのルーブリック評価表でフィードバックします。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 教材はLMSに掲載します。授業時に印刷した資料を配布することがあります。 | ||
参考文献 | 「情報とネットワーク社会」 ISBN 978-4274211218 | 駒谷昇一ほか | オーム社 |
参考文献 |
毎回の教材は事前にLMSに掲載します。予習をして授業に臨んでください。ほぼ毎回、指定されたテーマについて調査し検討する課題が提示されます。課題についての発表と討議を中心に授業を進めるので、期限までに課題を提出することと発表の準備が求められます。そのために約1.5時間の準備学修が必要です。
復習としては、プレゼンテーションおよび討議への参加状況を振り返って自己評価を行います。さらに授業中の討議や課題に対するフィードバックに基づいて、考察を追加したレポートの提出が求められます。そのために約1時間の学修が必要です。
この科目はJABEEプログラムの必修科目で、学習・教育到達目標中項目1-2、1-3に対応しています。
教材はLMSに掲載し、レポートの提出とフィードバックにLMSを用います。また、知識習得の確認としてLMSのテストに取り組む課題があります。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション,情報社会が抱える問題 |
第2回 | 社会における情報技術 |
第3回 | 産業構造の変化と情報社会 |
第4回 | 社会の情報化と情報技術 |
第5回 | 情報倫理と情報セキュリティ |
第6回 | 情報倫理と情報セキュリティに関する事例の検討 |
第7回 | 情報技術と産業 |
第8回 | 情報技術者の社会的責任 |
第9回 | 情報政策と法制度 |
第10回 | 知的財産の尊重 |
第11回 | 知的財産に関する事例の検討 |
第12回 | 高校の教科「情報」における社会と情報の諸問題 |
第13回 | 情報社会に関する総合討論、社会にとって情報化とは |
第14回 | 情報社会に関する総合討論、情報化社会に生きるとは |
第15回 | 試験とまとめ |