担当者 | 横山 明子 | |
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学年・開講期 | 1年次 前期 [総合基礎科目] | |
科目の種類 | 総合基礎 | |
区分・単位 | 選択 2単位 | |
科目ナンバー | 0A181 |
フレッシュマンセミナーは、初年次教育科目です。この授業の目的は、学生が自律型学習者(Active Learner)に成長することです。そのためには、能動的で探究的な学修を通じた、「学問への目覚め」と「幅広い教養の獲得」が必要です。
大学では、未知の問題に果敢に挑戦し、解決していく能動的・自律的な学びが求められます。しかし、「能動的・自律的な学修」を要求されても、それがどういうことか具体的に分からず、とまどいを覚える人も少なくないでしょう。そこで、この授業では、さまざまな学問を探求しながら、大学で学ぶための基本的な技法を経験的に習得していきます。授業では各回のテーマに応じてディスカッション、グループワークなど様々な学修形態を取り入れます。つまり、「学び方を学ぶ」ことが、テーマの一つでもあります。
具体的には、メールの作法やSNSとの付き合い方、ノートテイキング、文献検索・情報収集、レポート作成、発表のしかたなど、学びの根本スキルを身につけます。また、出身地域・国、価値観や興味・関心など、様々なバックグラウンドを持った人たちが集まる大学という場において、円滑な学生生活を送るために、多様性を認め合い、互いに尊重し、協働して問題解決に取り組む能力、コミュニケーション能力、さらにはメールの書き方やSNSとの付き合い方など、ソーシャルスキルを身につけます。
そうした基礎的スキルを修得しながら、人文・社会・自然科学の多様な学問的アプローチにより、それらの相互連関を視野に入れてグローバルな知見と豊かな感性、批判的思考力を培います。こうした取り組みから身につく「幅広い教養」、まさにこれこそが本学の総合基礎科目(教養教育)の主要な目標なのです。
この授業は、総合基礎科目の学修目標1、2、3に関連します。
本授業の目的を達成するために、以下の目標に到達することを目指します。
①学生は、自らの動機に根ざして、主体的に学び続けることができる。(汎用的技能)
②学生は、学問の学び方を実感し、問いを楽しむことができる。(知識・理解)
③学生は、学びの根本スキルを身につけ、活用することができる。(汎用的技能)
④学生は、自らの時間管理をもとに、学習環境の基盤を整えることができる。(汎用的技能)
⑤学生は、必要なコミュニケーションを取ることができ、また、他者と協力して問題解決に取り組むことができる。(汎用的技能)
⑥学生は、大学や社会からの期待、自らの役割や責任について考えを述べることができる。(知識・理解)
①各授業時に提示する課題(ミニッツペーパー、レポートなど)(50%)
②グループ活動・発表(30%)
③レポート(学びの成果と振り返り)(20%)
なお、ミニッツペーパー、レポートなどの提出物は、その都度返却し、フィードバックします。最後の授業で全体的にフィードバックします。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | ・必要な資料や参考文献は授業内で配布、提示します。 | ||
参考文献 |
各回の学習を深めるために、以下のような事前事後の課題を出題します。事前事後の学習には、合計45時間程度の学習が必要です。
・事前課題として、実際にメールの作成、送受信を経験します。
・事前または事後課題として、1週間のスケジュールを点検するための記録簿を作成します。
・調査の期間は、グループのテーマに応じて授業外での調査、情報を共有するためのレポート作成を必要とします。
・学びを改善するために、ミニッツペーパー、リフレクションシートでの振り返りを行います。
・第1回のガイダンスは、シラバスと履修上の注意点、授業のねらい、概要、評価方法等について説明するので必ず出席すること。
・遅刻は厳禁です。授業途中からの参加は他の受講生の迷惑になり、グループワーク等に参加できない場合があります。受講に際して特に対応が必要な場合(病気や怪我、障害など)は遠慮なく申し出てください。
・LMSやICT機器を利用します。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス ・シラバスと履修上の注意点、授業のねらい、概要、評価方法、CL教室の使い方等について説明します。 |
第2回 | 連絡の技法 ・メールの作法、SNSとの付き合い方について事例を通して学びます。 |
第3回 | 報告の技法 ・文章作法(句読点、改行、漢字変換など)、レポートのスタイルについて事例を通して学びます。 |
第4回 | 学習をデザインする技法 ・各授業の特徴に合わせたノートテイキングをしているか、日常生活で適切な時間管理ができているかを点検し、よりよい学習環境の基盤を整えます。また、学習支援室の利用方法を共有します。 |
第5回 | 問いの技法 ・問いを作る方法について学びます。 |
第6回 | 情報活用の技法 ・情報の活用方法(文献収集、情報検索、情報リテラシー)について学びます。 |
第7回 | テーマについての下調べ/問いを立てる ・調査テーマについての下調べをし、問いを立てます。 |
第8回 | 問いを磨く/調査計画と分担 ・問いの質(独創性や調査の実現可能性など)を検討し、具体的な調査内容を考えます。 ・グループと個人の調査計画を立て、調査を実施します。 |
第9回 | 学問的アプローチ(1) ・自然科学、社会科学、人文科学の特徴を学びます。 |
第10回 | 学問的アプローチ(2) ・複数の学問分野が共同で問題にアプローチする意義について学びます。 |
第11回 | 発表スライドの作成 ・グループの調査結果を集約し、発表スライドを作成します。 |
第12回 | プレゼンテーション準備 ・発表スライドを改善し、プレゼンテーションの準備をします。 |
第13回 | スライドによる発表(1) ・グループの調査結果をスライドを用いて発表します。 |
第14回 | スライドによる発表(2) ・グループの調査結果をスライドを用いて発表します。 |
第15回 | 授業全体の振り返りとまとめ ・スライドによる発表について、教員による講評・フィードバックを行います。 ・学びの成果を振り返り、レポートを作成します。 ・授業全体を振り返り、今後の学修目標と計画の立て方を学びます。 |