色彩学
担当者北嶋 秀子
学年・開講期1年次 後期  [総合基礎科目]
科目の種類総合基礎
区分・単位選択 2単位
科目ナンバー0F111

授業の概要(ねらい)

 「色彩学」とは「色彩科学」、すなわち色彩を科学的に解明し,自然科学から人文科学までを横断的に含む学際的な学問です。

 これらを学ぶことによって、色彩に関して幅広い知識の修得が可能となります。この授業では特に「光と色」・「色の表示方法」・「色彩調和論」など色彩学の基礎知識を修得することができます。

 なお、この授業は総合基礎科目の学修目標1,3,4に関連します。また、この授業は主に講義形式ですが、適宜グループワークと実習を実施します。

授業の到達目標

 この授業の主たる目標は、以下の通りです。

1) 「光と色」について理解し、その関係を説明することができる。

2) 「色の表示方法」において、2つの表色系を理解し、説明することができる。

3) 「色彩調和論」を理解し、それに則った配色ができる。

成績評価の方法および基準

課題・レポートなどの提出物:30%
期末試験:70%

計100%で評価します。

期末試験・・・解答例・解説をLMSにアップします。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『色彩』 
ISBN 978-4-901355-27-8
大井義雄・川崎秀昭著日本色研事業(株)
参考文献

準備学修の内容

 パワーポイントを用いて授業を行い、資料は必要に応じて配布します。
授業の概要は、前もってLMSに掲載します。LMSを確認し、予習(60分)をして授業に臨んでください。また、課題の制作やレポート作成などに復習(60分)が必要です。

 授業は「新配色カード199a」(¥780 日本色研事業)を使用しながら進めます。その他にスケッチブック(172×250mm)・のり・はさみ・定規などが必要です。第3回までに用意し、持参してください。

その他履修上の注意事項

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス、授業計画の説明
 予習:小学館の『日本国語大辞典』で「色」の項をひき、その意味をすべて調べておく。
 復習:「色のはたらき」について、説明するレポートを作成する。
第2回光と色(1)光とは何か、光の性質と色
 予習:「電磁波」と「スペクトル」(教科書2~3ページ)について調べ、ノートにまとめておく。
 復習:「光」・「分光分布」・「分光反射率曲線」について説明するレポートを作成する。
第3回光と色(2)「眼のしくみ」と「混色」
 予習:教科書4~5ページを熟読し、ノートにまとめておく。
 復習:「網膜」の視細胞と色との関係について、説明するレポートを作成する。
第4回色の表示(1)色の分類
 予習:グループワークを行うので、色の分類方法を調べ、ノートにまとめておく。
 復習:色の分類方法に注目し、レポートを作成する。
第5回色の表示(2)色の三属性
 予習:グループワークを行うので、色の属性について調べ、ノートにまとめておく。
 復習:色相・明度・彩度について、説明するレポートを作成する。
第6回色の表示(3)PCCS(日本色研配色体系)
 予習:「トーン」とは何か、その概念について調べ、ノートにまとめておく。
 復習:「PCCS」を説明するレポートを作成する。
第7回色彩調和(1)配色の基本的な考え方、色相差による配色
 予習:PCCS の「色相環とトーンの配置図」を整理し、覚えておく。
 復習:「色相差による2色配色」7例を作成し、次回提出する。
第8回色彩調和(2)トーン差による配色
 予習:配布資料「PCCSトーンのイメージ」を熟読し、概要を理解しておく。
 復習「トーン差による2色配色」6例を作成し、次回提出する。
第9回色彩調和(3)自然の秩序と色彩調和
 予習:教科書48~49ページを熟読し、「色相の自然連鎖」について調べておく。
 復習:「色相の自然連鎖」に関係する配色5例を作成し、次回提出する。
第10回色彩調和(4)古今東西の色彩調和論とジャッドの色彩調和論
 予習:代表的な「色彩調和論」を一つ調べ、その内容をノートにまとめておく。
 復習:ジャッドの4つの色彩調和論の中から1つを色票で制作、説明文(200字程度)とともに、次回提出する。
第11回色の表示(4)マンセル表色系
 予習:「マンセル表色系」について調べ、ノートにまとめておく。
 復習:「マンセル表色系」を説明するレポートを作成する。
第12回色の表示(5)言葉による色表示(JISの慣用色名と系統色名)
 予習:「色名」(基本色名・固有色名・慣用色名・系統色名)について調べ、ノートにまとめておく。
 復習:上記4つの色名について、それぞれ具体例を挙げて説明するレポートを作成する。
第13回ユニバーサルカラー
 予習:「ユニバーサルデザイン(UD)」について調べ、ノートにまとめておく。
 復習:「UD」と「色覚の多様性」について、関連性を含めて説明するレポートを作成する。
第14回青と緑
 予習:日本における古代の色名について調べ、その概要をノートにまとめておく。
 復習:「バーリンとケイの基本色彩語」を説明するレポートを作成する。
第15回まとめ
 予習:1~14回の授業を整理し、理解できなかった点を明らかにしておく。
 復習:1~14回のまとめを作成する。