担当者 | 真子 弘泰 | |
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学年・開講期 | 1年次 後期 [理工学部 航空宇宙工学科] | |
科目の種類 | 専門基礎 | |
区分・単位 | 選必 2単位 | |
科目ナンバー | 2F102 |
本講義は航空・宇宙に関するものづくりを通して、航空・宇宙の面白さを体験してもらうPBL(課題解決型学習)講義です。大学4年間を通して4力学(流体力学・材料力学・熱力学・機械力学)を学んでいくにあたり、これらの学問がどのように生かされるかを実感してもらいます。またチームを作り、課題に取り組むこと(グループワーク)でチームとしての作業の進捗方法・コミュニケーション能力を身につけます。
この講義では3つの分野の課題が与えられ、コンテスト形式で結果を競いながら、課題を解決することでエンジニアリングを体験します。3つの課題を以下に示します。
(1)水ロケットコンテスト(担当;真子)
ペットボトルを使った水ロケットを設計し、飛行距離を競うコンテストを行います。
水ロケットの先端形状、翼形状、水の搭載量等を考え、最も遠くに飛ばす水ロケットの
設計および条件を検討します。
(2)エッグドロップコンテスト(橋本)
生卵を積んだ飛行物を作製し、地上3階から卵を割らずに速く、正確にターゲトに着地させる
コンテストを行います。着陸時の衝撃を和らげるために様々なアイデアが必要です。工作は
画用紙とはさみ、接着材のみ使用して制限時間内に完成させます。
(3)紙飛行機(担当;米田)
飛行の原理を全て具備する紙飛行機を製作して飛ばすことで、飛行に必要な基本を
体感的に学びます。その上で、目的に見合った性能を達成できる紙飛行機を独自設計・
製作し、コンテストを行なって設計を評価し合うことで、自ら設計することの楽しさと
意義を学びます。
この授業ではDP1、DP3、DP4、DP5に関する知識、技法を修得します。
(1)ものづくりを通して、座学で学ぶ内容がものづくりに生かされる状況をイメージできることを目標とします。
(2)技術的課題を解決する際に、プロセス・方法が具体化できるようになることを目標とします。
(3)最終結果をまとめることで、成果をレポートにまとめプレゼンテーションできるようになることを目標とします。
毎回の課題の取り組み姿勢および各課題毎にレポートを提出してもらい評価します。
また最終回のプレゼンテーションに対して評価します。
評価の内容についてはプレゼンテーション時にフィードバックします。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 「紙飛行機」の参考書:『紙ヒコーキで知る飛行の原理』 | 小林昭夫著 | 講談社ブルーバックス ISBN-13:978-4061327337 |
参考文献 | 「紙飛行機」の参考書:『航空宇宙工学入門』 | 室津義定 編著 | 森北出版 ISBN-13: 978-4627690325 |
予習(1.5時間程度);与えられた課題に対して、設計方法・工学的理論等独自で調査し、ものづくりに生かせるように学習しておいて下さい。
復習(1.5時間程度);ものづくりをした結果を分析し、改善方法を自ら検討して下さい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス(講義内容の概要説明) |
第2回 | 水ロケット 調査・設計 |
第3回 | 水ロケット 製作・実験 |
第4回 | 水ロケット 設計見直し・再製作 |
第5回 | 水ロケット コンテスト |
第6回 | エッグドロップ 調査・コンセプト立案 |
第7回 | エッグドロップ 設計・図面の作成 |
第8回 | エッグドロップ 製作 |
第9回 | エッグドロップ コンテスト |
第10回 | 紙飛行機 紙飛行機の科学に関する座学、紙飛行機製作 |
第11回 | 紙飛行機 操縦に関する座学、試験飛行(@体育館) |
第12回 | 紙飛行機 グループで独自機体の設計、製作 |
第13回 | 紙飛行機 コンテスト、まとめ (@体育館) |
第14回 | プレゼンテーション資料作成 |
第15回 | プレゼンテーション |