文章表現法1
担当者林 春
学年・開講期1年次 前期  [経済学部 地域経済学科]
科目の種類総合基礎
クラス留学生
区分・単位選択 2単位
科目ナンバー0A101

授業の概要(ねらい)

この授業は、総合基礎科目の学修目標1、2、3に関する知識、技能、態度を習得するための留学生向け科目です。授業では、大学生活や日常生活で用いる日本語の基本となる「読む・書く・聞く・話す」の4技能を総合的に高めます。「読む・書く」では既習の文法項目の復習や整理を行いながら、語彙を増やし、読解力や日本語での文章作成能力を伸ばします。「聞く・話す」では、講義に加え適宜ペアワークを取り入れながら大学生活や日常生活における円滑なコミュニケーションに必要な日本語の表現や語彙、使い方を学習します。また、第17,19,21,23回の授業では学生によるプレゼンテーションを行います。全30回の授業のうち、奇数回では主に「聞く・話す」、偶数回では主に「読む・書く」を扱い、相互に関連性を持たせます。

授業の到達目標

大学生活や日常生活の基本となる「読む・書く・聞く・話す」の4技能を総合的に高めることが目標です。「読む・書く」では、既習の文法項目の復習と整理に加えて、文を書くことの基本技能の復習と整理を行いながら語彙力と読解力を高め、事実を客観的に説明し、論理的に意見を述べる能力を身につけます。最終的に、与えられた課題に沿って広く情報の収集・評価をした後に80分で1,200字の説明文・論説文を書けるようになることを目指します。

成績評価の方法および基準

課題作文やワークシートなど授業中の提出物30%、宿題20%(返却し、解説します)、プレゼンテーション30%、授業中の小テスト・確認20%(小テストは返却し、解説します)を総合して評価します。合格ラインは全体の60%以上です。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『ここがポイント!レポート・論文を書くための日本語文法』

小森万里・三井久美子くろしお出版 1,600円+税 ISBNコード(9784874247181)
参考文献必要に応じてプリント配布を行います。

準備学修の内容

・予習として、その回に扱う課に目を通し分からない語彙や表現をノートなどにまとめてください。また、教科書の中で指定された問題を解いてきてください。(60分)
授業の始めに確認を行います。
・復習として授業で分からなかった内容をもう一度教科書やLMSのコース上にアップされたスライド等で確認してください。(30分)
次回の授業の始めに小テストなどで確認を行います。


その他履修上の注意事項

・この授業は週に2回の授業です。奇数回には主に「聞く・話す」、偶数回には主に「読む・書く」を取り扱いますが、相互に関連性がありますので休まずに出席してください。
・筆記用具は、鉛筆・シャープペンシルに限ります。
・漢字を調べること、授業内で執筆する課題に関するインターネット情報を検索・確認することに限って、授業中にスマートフォン等を使用することを許可します。
・クラスは、学科混合の4クラスです。クラスによっては状況により授業計画と教科書の変更やLMSを使用する場合がありますので、担当教員の指示に従ってください。
・後期「文章表現法2」では、いずれかの1回を使って地域交流(小学生との交流会)を予定しています。それに向けた準備を数回にわたって前期「文章表現法1」の授業の中でも実施していきます。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション
担当者自己紹介、授業の概要と評価方法の説明
効果的な自己紹介の練習
第2回自己紹介文を書く、レポートに関する実力試しテスト
第3回キャンパスライフ① チューターとの連絡方法と会話
第4回第1課 書き言葉に統一する
第5回キャンパスライフ② キャンパス内の各窓口における会話
第6回第2課 文の意味を明確にする
第7回キャンパスライフ③ 基本的なメールの書き方
第8回第3課 「こと」と「の」を使い分ける
第9回授業の受け方① 授業の感想文を書く
第10回第4課 文をシンプルにする
第11回授業の受け方② 研究室訪問の仕方【質問編】
第12回第5課 語彙を適切に選択する
第13回授業の受け方③ 研究室訪問の仕方【お願い編】
第14回第6課  文を首尾一貫させる
第15回授業の受け方④ 口頭発表の仕方(1)口頭発表の流れ、用語や表現
第16回第7課 形が似ている表現を使い分ける
第17回授業の受け方⑤ 口頭発表の仕方(2)受講生によるプレゼンテーション(Aグループ)
第18回第8課 「は」と「が」を使い分ける
第19回授業の受け方⑥ 口頭発表の仕方(3)受講生によるプレゼンテーション(Bグループ)
第20回第9課 書き手の視点を示す
第21回授業の受け方⑦ 口頭発表の仕方(4)受講生によるプレゼンテーション(Cグループ)
第22回第10課 過去と現在のつながりを示す
第23回授業の受け方⑧ 口頭発表の仕方(5)受講生によるプレゼンテーション(Dグループ) およびプレゼンテーションに関する総括
第24回第11課 文章の中の語を指し示す
第25回キャンパスライフ④ 効果的な自己PR文の書き方(1)奨学金申請作文にチャレンジ
第26回第12課 前後の関係を表す
第27回キャンパスライフ⑤ 効果的な自己PR文の書き方(2)添削とフィードバック
第28回第13課 前の文に関係づける
第29回第14課 効果的に意見を述べる
第30回まとめ
前期の自己評価と後期の目標、第2回に行った「レポートに関する実力試しテスト」