人体の構造4(解剖)
担当者清水 一彦
学年・開講期2年次 後期  [医療技術学部 柔道整復学科]
科目の種類専門基礎
区分・単位必修 1単位
科目ナンバー7B204

授業の概要(ねらい)

解剖学は全ての医療系科目の基盤であるため、これを十分に理解しなければ他の臨床系科目も理解できません。そこで本講義では人体の構造を十分に理解してもらうために、人体の構造1~4を通し、人体の構成を一連の働きにより分けた器官系統別に解説していきます。また、解剖学は知識として暗記すれば良いわけではありません。人体の様々な形態が機能と密接な関係にある事を知ってもらうために、必要に応じて組織学的な内容やトピック的な話題も取り入れます。最終的に国家試験に必要な解剖学的知識だけでなく、他の科目との関係や臨床的に必要な解剖学的知識の獲得を目指します。
人体の構造4では、情報を処理し身体の活動を制御する神経系と、情報を受け取る感覚器、さらに外皮について学び人体の構造全体のまとめをおこないます。
この授業ではDP1に関する知識を修得します。

授業の到達目標

① 内分泌系の全体像と各器官の位置・構造・脈管を説明できる。
② 神経系の区分と発生を説明できる。
③ 髄膜・脳室・脳脊髄液を説明できる。
④ 大脳・脳幹・小脳の構造を説明できる。
⑤ 脊髄の構造を説明できる。
⑥ 脳の血管脊髄の構造を説明できる。
⑦ 上行性・下行性伝導路を説明できる。
⑧ 脳脊髄神経の種類・走行・分布を説明できる。
⑨ 外皮の構造を説明できる。
⑩ 視覚器・聴覚器の構造を説明できる。

成績評価の方法および基準

全範囲の定期試験(90%)に平常点(講義内確認テスト・レポート等)(10%)を加え、総合的に評価して最終成績とします。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書全国柔道整復学校協会監修教科書『解剖学』 2版岸清、石塚寛編医歯薬出版株式会社
参考文献『ネッター解剖学アトラス』 原著6版相磯貞和訳南江堂
参考文献『解剖学講義』 3版伊藤隆・高野廣子南山堂
参考文献『イラスト解剖学』 9版松村譲兒中外医学社

準備学修の内容

毎回の教材は事前にLMSに掲載されます。予習として教科書の指定の部を読み(授業内容の項目およびLMS)、全体の概要をとらえておいて下さい。
復習としては、教材最後に記載される「本日のまとめ」を読み、その指示に従ってください。
およそ予習に1時間、復習に2時間を見込んでいます。

その他履修上の注意事項

解剖学は決して暗記の科目ではありませんが、多くの用語を覚え、理解していかなければならないことは事実です。図を読み、描き、必要な構造と用語を覚え、さらに関連の構造・隣接の部位や構造との関係・働きなどに知識を広げていくように努力して下さい。また、必ず手書きのノートを作成してください。

授業内容

授業内容
第1回神経系:神経系の基礎 1:総論、組織
準備学修:教科書(p217~220)。詳細は「準備学修」の項目を参照してください。
第2回神経系:神経系の基礎 2:発生、区分、脳室系、髄膜
準備学修:教科書(p220~223)。詳細は「準備学修」の項目を参照してください。
第3回脳 1:終脳、間脳
準備学修:教科書(p223~227)。詳細は「準備学修」の項目を参照してください。
第4回脳 2:中脳、橋、延髄、小脳
準備学修:教科書(p227~230)。詳細は「準備学修」の項目を参照してください。
第5回脊髄、伝導路
準備学修:教科書(p230~238)。詳細は「準備学修」の項目を参照してください。
第6回脳神経
準備学修:教科書(p238~245)。詳細は「準備学修」の項目を参照してください。
第7回脊髄神経 1:頚神経
準備学修:教科書(p245~250)。詳細は「準備学修」の項目を参照してください。
第8回脊髄神経 2:胸神経、腰神経、仙骨神経、尾骨神経
準備学修:教科書(p250~256)。詳細は「準備学修」の項目を参照してください。
第9回自律神経
準備学修:教科書(p256~259)。詳細は「準備学修」の項目を参照してください。
第10回内分泌系
準備学修:教科書(p207~215)。詳細は「準備学修」の項目を参照してください。
第11回外 皮
準備学修:教科書(p261~265)。詳細は「準備学修」の項目を参照してください。
第12回視覚器
準備学修:教科書(p265~270)。詳細は「準備学修」の項目を参照してください。
第13回聴覚器および平衡器、味覚器、嗅覚器
準備学修:教科書(p270~274)。詳細は「準備学修」の項目を参照してください。
第14回体表解剖
準備学修:教科書(p275~295)。詳細は「準備学修」の項目を参照してください。
第15回まとめ
準備学修:全項目のまとめを行い、疑問点を解決するように取り組んでください。