経済学1
担当者溝口 佳宏
学年・開講期1年次 後期  [医療技術学部 柔道整復学科]
科目の種類基礎分野
区分・単位選択 2単位
科目ナンバー0K101

授業の概要(ねらい)

経済学とは、個人や企業、政府が、どのように選択(意思決定)を行い、その選択(意思決定)を通じて社会に存在する資源がどのように用いられるのかを分析する手法です。この授業では、経済学の入門的な内容について取り扱います。主な内容としては、まず、経済学的な考え方というのはどのようなものかを取り上げます。その後、需要と供給や、市場の効率性といった、ミクロ経済学の入門的な内容を取り上げます。一方、経済全体の動きを、集計量に注目しながら分析する手法である、マクロ経済学の入門的な内容は、「経済学2」で扱われます。

なお、この授業は、理工学部との合同で実施されます。理工学部総合基礎科目では、この授業は学修目標3に相当するようです。それゆえ、柔道整復学科が示すディプロマポリシーとの関連でいえば、上記の番号に相当する点で関連するでしょう。柔道整復学科が示すディプロマポリシーの番号との関連においても同様です。

授業の到達目標

この授業での到達目標は以下の2点です。
・経済学的な考え方について習得している。
・現実の経済の状況や経済問題について、経済学的な考え方を用いて理解しようとする姿勢を身につけている。

成績評価の方法および基準

中間試験と期末試験で成績評価を行います。この科目の単位を取得するためには、中間試験と期末試験の双方を必ず受験して、それぞれの試験で一定水準以上の得点を取る必要があります。このシラバスを執筆している時点で、無理やりに評価比率を記してみると、中間試験が55%、期末試験が45%といったところでしょう。

成績評価の方法や基準に関する詳細については、ガイダンスの際に説明します。

中間試験と期末試験は、LMSを利用した形で行う予定です。試験を受験し答案を提出した時点で、得点・正答した問題・誤答した問題をLMS上で示す予定にしており、その内容がフィードバックに相当します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書特定のテキストは使用しません。この授業ではLMSを利用して資料を配布します。そして、その資料に基づいて授業を行います。
参考文献としては、さしあたり以下を挙げておきます。
参考文献スティグリッツ 入門経済学スティグリッツ、ウォルシュ (藪下他訳)東洋経済新報社 (ISBN: 9784492314197)
参考文献マンキュー入門経済学マンキュー (足立他訳)東洋経済新報社 (ISBN: 9784492315217)
参考文献ひたすら読むエコノミクス伊藤秀史有斐閣 (ISBN: 9784641163973)
参考文献大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる井堀利宏KADOKAWA (ISBN: 9784046040572)

準備学修の内容

この授業で必要となる予習は、以下の項目です。
・授業の進度に応じて、授業の資料をLMSからダウンロードし、ダウンロードした授業資料に目を通してください。
・可能な範囲で、授業資料の構成や記されている語句について、参考文献を参照してください。

この授業で必要となる復習は、以下の項目です。
・授業で進んだ範囲について、授業資料、履修者各自で取ったノートやメモを見直してください。
・分からないところや、興味を持ったところについて、参考文献を読んでください。できる範囲で、章末問題にも取り組んでください。
・練習問題などが出されたときは、それらに取り組んでください。

準備学修の時間は、この授業が2単位科目である関係で、予習と復習を合わせて1週当たり3時間とされています。重要なのは時間数ではなく内容とは思いますが、1つの目安にはなるでしょう。予習と復習の時間配分は、履修者それぞれに任されますが、この授業を履修してゆく過程では、復習にかける時間が相対的に多くなると思われます。

その他履修上の注意事項

・この授業で取り扱う内容は、かなりの部分が、地域経済学科で開設される『経済学入門』と重なります。履修登録の際には、これらの点を踏まえ、不利益にならないように注意してください。
・地域経済学科に所属する学生は、『経済学入門』の単位をこの科目で代替することはできません。履修登録の際には、この点を踏まえ、不利益のないようにしてください。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
第2回経済学とは?
第3回経済学での基本的な考え方
第4回経済学での分析手法、費用に関する考え方
第5回市場と競争
第6回需要と供給、価格の役割
第7回市場均衡、均衡の変化の分析
第8回市場の効率性(1)消費者余剰、生産者余剰
第9回市場の効率性(2) 市場の効率性、市場の失敗
第10回市場の効率性(3) 政府の役割
第11回弾力性とその応用(1) 需要の価格弾力性、供給の価格弾力性
第12回弾力性とその応用(2) 弾力性を応用した分析
第13回生産の費用
第14回競争市場における企業
第15回全体のまとめ