担当者 | 棚本 哲史 | |
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学年・開講期 | 1年次 通年 [情報科学専攻 (通信教育課程)修士課程] | |
科目の種類 | 専門 | |
クラス | テキスト授業 | |
区分・単位 | 選択 2単位 | |
科目ナンバー |
量子コンピュータの基礎となる量子回路とハードウェアとしての実施例を学ぶことにより、量子コンピュータシステムを概観します。まず量子回路については、その構成要素から学びます。ハードウェアとしては現在提案されている多くの実例を検討していきます。本科目は、DP1に関連しています。 本授業は民間企業で研究開発を担当した教員によるものです。
量子回路の基本を理解することができます。そして、いくつかのハードウェアの具体例に触れることにより、個別の量子コン
ピュータデバイスの利点と弱点などを把握することができます。
レポート課題の評価を4割、科目修得試験の成績を6割の割合で考慮して、成績評価をします。レポートについては学期中にお知らせします。提出されたレポートは添削して返却します。自分の到達レベルを確認しながら受講して下さい。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 量子コンピュータと量子通信 II-量子コンピュータとアルゴリズム | ミカエル ニールセン, アイザック チャン | オーム社 |
参考文献 | Quantum Computation and Quantum Information Cambridge | Michael A. Nielsen, Isaac L. Chuang | University Press |
教科書により授業範囲を予習・復習してください。予習として教科書の該当部分を読んで要点をまとめる(約1.0時間)。復
習としては、教科書の例題・問題を自分で解きなおし、理解を定着させてください(約2.0時間)。
関数電卓があれば便利です。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 量子力学の復習-シュレーディンガー方程式と摂動論 |
第2回 | 量子回路(1)ゲート操作 |
第3回 | 量子回路(2)測定過程 |
第4回 | 量子回路(3)ユニバーサル量子演算 |
第5回 | 量子シミュレーション |
第6回 | 量子コンピュータの成り立つ条件 |
第7回 | 調和振動子型量子コンピュータ |
第8回 | 光子を使った量子コンピュータ |
第9回 | キャビティを使った量子コンピュータ |
第10回 | イオントラップ型量子コンピュータ |
第11回 | 核磁気共鳴を使った量子コンピュータ |
第12回 | 半導体を使った量子コンピュータ |
第13回 | 超伝導を使った量子コンピュータ |
第14回 | 量子ノイズ |
第15回 | テスト・まとめ 上記予定は進度によって、若干の調整を行う可能性があります。 |