担当者 | 荒井 良雄 | |
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学年・開講期 | 3年次 前期 [経済学部 地域経済学科] | |
科目の種類 | 専門 地域経済系 | |
区分・単位 | 選択 2単位 | |
科目ナンバー | 8D315 |
都市とはどのような存在か、都市が形成されるのは何故なのか、都市と都市との間の関係はいかなるものか、都市内部の構成はどのようになっているのか、都市問題にどのようなものがあり、その解決のために必要な方策は何か、といった諸論点に関する理論と具体的事例を講義します。この授業は、経済学部のディプロマポリシーのうち、DP1「1.日本と世界の経済、地域経済、企業経営及び観光に関わる基礎的理論・知識を修得」すること、および地域経済学科のディプロマポリシーのうち、特にDP2「2.各地域に共通する問題と各地域固有の問題の両方を理解し、説明することができる」ための基礎に関わります。
都市問題の発生要因を考察し、その問題を解決するための方策を提起するために必要な広義の経済学的基礎力を身につけることがこの授業の目標です。
授業最終回に実施予定の試験で成績評価を行います。また、日本や世界の都市に関する基礎的な知識があるか否か等に関する質問を授業中に口頭で行なう予定です。さらに、授業内容の理解が確実になったか否かを確認するための簡単な小テストや小レポートを随時課します。これらも最終的な成績評価に反映させる予定です。口頭での質問に対する学生からの解答や小テスト・小レポートについては、その都度教員から正解や解答に至る考え方などを解説するので、これが学生へのフィードバックになります。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『経済地理学入門 新版』の第4章 | 山本健兒(2005) | 原書房 |
参考文献 | 参考書:カステル、M.(1999)『都市・情報・グローバル経済』(大澤善信訳)青木書店。 | ||
参考文献 | ジェイコブズ、J.(2011)『都市の原理』( 中江利忠, 加賀谷洋一訳)鹿島出版会。 |
テキストの中で各回の講義に関わる部分を事前に読み、分からない用語や概念を各所の事典などを用いて事前に調べてください。また授業中に随時、読むべき文献や学術論文、インターネットでアクセスできる都市経済に関する論文やホームページなどを紹介するので、これらを読むことが求められます。そのために、予習や復習にはそれぞれ1回の講義につき1.5時間程度の時間を必要とすると考えられます。
試験は、授業最終回ではなく、定期試験期間中の実施になる可能性があります。詳細は7月初め頃までに授業中にお知らせする予定です。
ノートの整理という意味での復習をしっかり行うことが求められます。各回の授業のあとで復習をしっかり行ってください。
COVID-19の感染状況次第では、教室での対面授業ができなくなる可能性があります。その場合には、オンライン・オンデマンドでの授業形態を考えます。しかし、私のインターネット通信の技能や設備・ソフトウェアが整えば、同期双方向通信での授業展開もあり得ます。いずれにせよ、教室での対面授業ができない場合にはLMSでのレポート提出を毎回全員に求めざるを得なくなります。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 地球規模的視野から見た現在の都市問題 |
第2回 | 日本の都市問題の変遷 |
第3回 | 都市の概念 |
第4回 | 都市の形成と3つの経済的統合様式との関係 |
第5回 | 互酬という経済統合様式は都市とどう関係するか? |
第6回 | 小売業・消費者サービス業と都市の規模に関する階層性との関係(1)その具体例 |
第7回 | クリスタラーの中心地理論―小売業・消費者サービス業と都市の規模・数・地理的分布に関する階層性との関係に関する理論 |
第8回 | 都市の順位規模法則と国民経済のあり方 |
第9回 | 都市経済の基盤的活動と非基盤的活動 |
第10回 | 巨大都市の形成論理 |
第11回 | 経済的中枢管理機能の立地要因 |
第12回 | 日本における経済的中枢管理機能と都市システム |
第13回 | 欧米諸国における都市システム |
第14回 | 世界都市と新しい国際的分業 |
第15回 | 試験、及び総括ディスカッション |