担当者 | 各教員 | |
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学年・開講期 | 2年次 前期 [地域経済政策学専攻 博士前期課程(修士課程)] | |
科目の種類 | 研究科目 | |
区分・単位 | 選択 2単位 | |
科目ナンバー |
この授業の狙いは、修士論文執筆を選択した修士課程2年生のために、自身が選んだ研究テーマに関わる先行研究の到達点と残された課題を発見し、修士論文の中の先行研究に関するレビュー部分の執筆を支援することにあります。現実の地域社会が提起する経済の様々な問題をグローカルな視点から分析し解決策を探り当てる能力を育成することも、この授業の狙いに含まれます。
この授業は経済学研究科のディプロマポリシーのすべて即ちDP1、DP2、DP3、及び地域経済政策学専攻のすべてのディプロマポリシー即ちDP1、DP2、DP3に関係します。ただし、この授業は経済学研究科並びに地域経済政策学専攻の共通ディプロマポリシー(DP3)である「専門研究テーマに関する研究を深化させ、修士論文・・・・を完成させる」ためのワンステップとなります。
修士論文のテーマ設定ができるようになること、その上で、先行研究や実践例を論評する力を身につけることがこの授業の到達目標です。また、修士論文のための調査研究や執筆における守るべきコンプライアンスと倫理観を学びます。ついで中山間地域・農業振興モデル/地方都市再生モデル/観光振興モデル/産業集積モデルのいずれの履修モデルにとっても共通する地域経済政策学研究にかかわる基本知識、文献収集、課題の抽出と構造化、地域調査等の設計などにかかわる構成要素を学び、研究推進に関わる能力を身につけます。
成績は各回の授業のために院生自身が作成したレジュメとこれに基づく報告の水準(30点)と、7月に行われる公開での研究報告会での報告の水準(20点)、及び修士論文の一部をなす先行研究レビュー論文の水準(50点)とによって評価します。この授業ではディスカッションに教員も参加するので、ディスカッションが学生へのフィードバックとなります。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 特定の教科書は指定しません。しかし、院生自身が選んだ研究テーマに関わる基礎的テキスト及び先行研究論文を、指導教員の支援を受けて批判的に読解することが求められます。 | ||
参考文献 |
学期期間中だけでなく夏季休暇等の長期休暇期間中に、自主的研究または担当教員によって課される課題研究を行なうことが求められます。
また、自身で設定した研究テーマに関係する文献を自ら収集して読解するとともに、研究テーマにふさわしい具体的事例に関する現地調査を自分自身で行うととともに、それらを踏まえてレジュメ作成が準備学修となります。
定められた授業時間以外にも、必要に応じて指導教員に、研究の進め方等について、オフィスアワーを活用して相談してください。地域経済政策学専攻のディプロマポリシーに則った修士論文を作成するためには、フィールドワークを踏まえる必要があります。そのための交通費等の自己負担が生じます。
COVID-19の感染状況次第では、教室での対面授業ができなくなる可能性があります。その場合には、オンラインでの授業形態を考えます。しかしオンデマンドでの授業となるか、それとも同期双方向通信での授業展開となるかは、この授業を担当する教員によって決定されるので、第1回授業ないしその前に、担当教員と意思疎通を図って下さい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 研究計画の検討 |
第2回 | 先行研究①の論評(学術論文から選択) |
第3回 | 先行研究②の論評(学術論文から選択) |
第4回 | 先行研究③の論評(学術論文から選択) |
第5回 | 先行研究④の論評(学術論文から選択) |
第6回 | 調査対象地域の歴史に関する報告 |
第7回 | 調査対象地域に関する統計分析 |
第8回 | 調査対象地域に関する政策課題 |
第9回 | 第1回中間報告のための草稿前半部分の検討 |
第10回 | 第1回中間報告のための草稿後半部分の検討 |
第11回 | 第1回中間報告のためのPTT資料検討 |
第12回 | 第1回中間報告(公開方式) |
第13回 | 第1回中間報告での指摘事項への対応検討 |
第14回 | 修士論文レビュー部分の草稿提出・検討 |
第15回 | 夏期休暇期間中の課題検討 |