外科学2
担当者阿部 弘之
学年・開講期3年次 後期  [医療技術学部 柔道整復学科]
科目の種類基礎分野
区分・単位必修 1単位
科目ナンバー7B226

授業の概要(ねらい)

本講義では、外科学1(外科学概論)で学んだ事項を基に、各臓器別に、主要な疾患の診断法、及び、外科的治療法について体系的に解説します。きちんと理解するためには、外科学1に加え、解剖学、生理学、臨床医学1および2の知識が相当に必要とされると考えて下さい。なお、この授業では、医療技術学部のディプロマポリシーのDP2、DP3と、柔道整復学科のディプロマポリシーのDP1、DP4に関する知識、態度を修得します。

授業の到達目標

1.臓器別に、主要な疾患の診断法、及び外科的治療法について説明することができる。
2.特に、各種外傷への対応法および救命処置法については、初動をどうするべきか、具体的なイメージに基づいて説明することができる。
3.医師や看護師などの医療従事者と連携していける。

成績評価の方法および基準

定期試験(80%)及び中間テスト(20%)の結果により評価します。形式は、柔道整復師国家試験に準じます。試験問題に対する解説をLMSに掲載しますので、各自確認してください。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書(1) 全国柔道整復学校協会監修、外科学概論(改定第4版)
(2) その他、毎回講義資料を配布するとともに、LMSを適宜利用して情報の伝達・共有を図ります。
参考文献

準備学修の内容

柔道整復師は“運動器の急性損傷”の専門家ですが、例えばスポーツ外傷の現場で、都合良く鎖骨や肩関節だけの損傷が起きる訳ではありません。柔道整復師は、高校総体の救護なども依頼されます。将来、そうした場においても動じない態度を示せる様、運動器以外の臓器の損傷や、救命処置法についても幅広く学んで下さい。なお、授業時の質問に対してグループディスカッションして答えてもらいます。

その他履修上の注意事項

授業内容

授業内容
第1回胸壁・呼吸器疾患1(胸郭、肺の検査法、手術について学びます)
第2回胸壁・呼吸器疾患2(肺癌などの肺疾患について学びます)
第3回胸壁・呼吸器疾患3(気胸などの胸膜疾患、胸部損傷について学びます)
第4回腹部外科疾患1(腹部外科疾患の主な症状、検査法について学びます)
第5回腹部外科疾患2(食道、胃十二指腸、大腸の疾患について学びます)
第6回腹部外科疾患3(肝・胆・膵疾患、急性虫垂炎、腸閉塞について学びます)
第7回脳神経外科疾患1(脳・神経疾患の主要徴候・病態および画像検査について学びます) 
第8回脳神経外科疾患2 (頭部外傷について学びます)
第9回脳神経外科疾患3(脳血管障害、脳腫瘍について学びます)
第10回中間テスト
第11回乳腺疾患(乳腺症、乳癌について学びます)
第12回心臓・脈管疾患1(先天性心疾患について学びます)
第13回心臓・脈管疾患2(弁膜症、心筋症、虚血性心疾患について学びます)
第14回心臓・脈管疾患3(動脈、静脈の疾患について学びます)
第15回甲状腺・頸部疾患(甲状腺腫瘍等の疾患について学びます)