地誌学Ⅱ
担当者荒井 良雄
学年・開講期2年次 後期  [総合基礎科目]
科目の種類総合基礎
区分・単位選択 2単位
科目ナンバー0G152

授業の概要(ねらい)

この授業では、中学社会科における地誌教育の主体となる、日本各地域の自然環境・人口・産業・都市・歴史・社会などの特徴を具体的に学習します。地誌学習では、一方的な講義を聴くだけでは、その内容がなかなか身につきませんので、ここでは演習の形式をとります。後期では東日本各地を取り上げ、それぞれの地域について、基本となる教科書の講読・ディスカッションを行ったあと、各自が選んだ各府県や都市について、基本的な地理的条件、歴史、社会や産業の特徴、抱えている課題などを、自分で調べて報告してもらい、それを元にディスカッションします。この授業は、総合基礎科目の学修目標3に関連します。

授業の到達目標

学生は、日本の地誌を構成するさまざまな地域についてのさまざまな情報を集め、それを整理・分析して、他人に確実に伝え、それを元にディスカッションして、地域の現状や課題を的確に理解し、問題の解決を目指す能力を身につけます。

成績評価の方法および基準

試験(40%)および授業での発表資料、口頭報告やディスカッションの内容・活発さなど(計30%)、およびレポート(30%)を総合して評価します。各発表やディスカッションの発言に対するコメントがフィードバックになります。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『日本をまなぶ 東日本編』上野和彦・本木弘悌・立川和平編古今書院、2017年、ISBN978-4-7722-5301-7
参考文献各出版社発行の中学・高校用地図帳

準備学修の内容

教科書の講読では、事前に関連する文献や記事等の情報を集めて、発表の内容を充実することが求められます。発表者以外にも、事前に教科書の当該部分に目を通して、内容のメモを作っておくことが求められます。各自が選んだ地域についての発表では、地域の状況などについて、文献や記事等の情報を集めてレジュメにまとめるなどの準備が必要です。インターネットからの情報収集も有効です。各発表やディスカッションの発言に対するコメントをまとめてメモを作成しておくことが復習となります。これらのために各回2時間程度の準備を必要とします。

その他履修上の注意事項

この授業は演習形式で進めますので、受講者全員分の報告枠を確保するために、履修志望者が多数になった場合は、25人を上限として、履修者を制限します。履修許可者の決定は、LMS上で提出を指示する受講志願票に記載された内容に基づいて行いますので、履修を志望する人は、授業開始前からLMS上の掲示に注意して、所定の期限までに、確実に受講志願票をLMSから提出してください。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション(本授業の進め方)
第2回発表担当論文と発表スケジュールの調整・決定
第3回『日本をまなぶ 東日本編』第1章「中部地方」前半
第4回『日本をまなぶ 東日本編』第1章「中部地方」後半
第5回『日本をまなぶ 東日本編』第2章「関東地方」前半
第6回『日本をまなぶ 東日本編』第2章「関東地方」後半
第7回『日本をまなぶ 東日本編』第3章「東北地方」
第8回『日本をまなぶ 東日本編』第4章「北海道地方」
第9回各自が選んだ中部西部の地域についての報告
第10回各自が選んだ中部東部の地域についての報告
第11回各自が選んだ関東西部部の地域についての報告
第12回各自が選んだ関東東部の地域についての報告
第13回各自が選んだ東北の地域についての報告
第14回各自が選んだ北海道の地域についての報告
第15回まとめ・総括