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授業の概要(ねらい) |
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犯罪などの逸脱行為,子どもに対する虐待,学校でのいじめ,家庭の中の暴力や傷害,未成年の子どもがある夫婦の離婚,先生に対する暴力,暴走族やギャングなどの地域での不良集団,小・中学生の不登校など,「子どもをめぐる社会問題」を調べ,検討していきます。 この授業では,上記のようなトピックを,各人(あるいはグループ)の研究テーマに引き寄せて選択し,自分なりの視点で調べレポートしていきます。簡単に答のでない問いですが,それぞれの問題についての歴史的な流れや実態を学び,議論に繋がるよう発表をし,授業で討議を行います。 履修者の関心に合わせ,治療・処遇現場への見学や専門家へのインタビューなど,社会での諸問題を直接扱う現場を訪れる学外での授業も企画していきます。これまでの学外授業先は,EMDR開業クリニック,自立援助ホーム,刑事弁護の経験豊富な弁護士事務所などです。
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2. |
授業の到達目標 |
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① 子どもをめぐる社会問題を,行為者自身の問題だけでなく,環境,社会政策,刑事政策等との関わりの中で複合的に理解し,説明することができる。 ② 発表や討議の中で,専門家としての視点で意見交換をする技術を身につけることができる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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授業への参加状況(授業での発表,討議への積極的参加,学外授業への取り組みなど)(70%),テスト(30%)の割合で総合的に評価します。
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4. |
教科書・参考書 |
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テキストは指定せず,適宜プリントを配布します。 参考文献:安藤博『子どもが法と出会うとき』三省堂 矢島正見『生活問題の社会学』学文社
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準備学修の内容 |
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発表者でない授業についても,課題に興味を持ち,話題提供や疑問を用意するようにしてください。 また,子どもの福祉に関する報道や身近な犯罪現象について,積極的に興味関心をもち,専門家としての立ち位置を意識する習慣を持ってください。
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その他履修上の注意事項 |
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授業では,率直に疑問を出し合い,活発な意見交換をすることを期待します。テストの比重を低くし,平素の授業での取り組みを重視していますので,意欲的に参加してください。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション,トピックごとの発表担当・順番等の決定 (トピックの例) 子どもの犯罪,子どもの家出,学校でのいじめ,不登校・ひきこもり,子どもに対する虐待,家庭の中での暴力,先生に対する暴力,未成年の子どものある離婚,子どもの自死,災害と子のトラウマ,など | 【第2回】 | 学生(単独あるいはグループ)の発表と討論。補足的な講義 | 【第3回】 | 学生(単独あるいはグループ)の発表と討論。補足的な講義 | 【第4回】 | 学外授業準備 | 【第5回】 | 学外授業 | 【第6回】 | 学外授業振り返り。学生(単独あるいはグループ)の発表と討論。補足的な講義 | 【第7回】 | 学生(単独あるいはグループ)の発表と討論。補足的な講義 | 【第8回】 | 学生(単独あるいはグループ)の発表と討論。補足的な講義 | 【第9回】 | 学外授業準備 | 【第10回】 | 学外授業 | 【第11回】 | 学外授業振り返り。学生(単独あるいはグループ)の発表と討論。補足的な講義 | 【第12回】 | 学生(単独あるいはグループ)の発表と討論。補足的な講義 | 【第13回】 | 学生(単独あるいはグループ)の発表と討論。補足的な講義 | 【第14回】 | これまでの授業のまとめ | 【第15回】 | テスト。ディスカッションと振り返り |
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