「観光」という現象を理解するのに調査は有用な手法である。しかし、適切な方法で実施しないと、誤った結論を導くことがある。本授業では、データの集計方法、単純記述統計、クロス集計の意義とやり方について説明する。その上で、受講者は、PC実習形式で質問紙調査のデータをExcel入力、集計し、集計表やグラフを作成していく。そして、グループワークによるディスカッションを通し、実習時に作成した集計表やグラフから何が読めとれるか考察していく。最後に調査報告書として各自まとめて提出する。
※本講義で用いる質問紙は観光調査法Ⅰで検討した項目案を基に授業内で作成、実施する。
※学修効果の促進のため、授業は講義形式とPC実習形式をミックスして行う。
※Windows版のExcel(2016/2019以上)を使用する。
※本講義はPC教室で実施する。そのため、受講定員をPC教室の収容人数(150名予定)とする。
質問紙データをExcelに入力することができる。
・回答形式に応じた形でデータをExcelに入力できる。
Excelを使い、単純記述統計を算出することができる。
・COUNTIF関数、ピボットテーブル機能を使った度数分布表を作成できる。
・Excelのグラフ機能を使い、円グラフ、棒グラフを作成できる。
・Excelの関数を使い、平均値や中央値、最大値、最小値などを算出できる。
Excelを使い、質問項目間の関連性を検証することができる。
・COUNTIFS関数、ピボットテーブル機能を使ったクロス集計表を作成できる。
・クロス集計の結果を説明することができる。
分析結果の調査報告書を作成できる。
・分析した結果を図表を使い、わかりやすく文章で記述・説明できる。
修得したスキルを活用し、自らの興味の対象分野に応じて観光研究等に活かすことができる。
授業内に実施する小テスト、小レポート、PC実習課題等 60%
レポート課題(調査報告書)×2回 40%
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | (2014)『Excelによるアンケート調査の第一歩』 | 辻 義人 | ナカニシヤ出版 |
授業後には、授業内容や授業中に指示された事項について復習すること。
授業内提示する課題(例:表や図の作成、作成た図表の解釈レポート)について翌週の授業までにLMS経由で提出すること。
学修効果の促進のため、授業は講義形式とPC実習形式をミックスして行う。講義時とPC実習時で教室が異なるので注意すること。
PC実習形式の回は3クラスに分けて実施する。第1回目の授業後にLMSにてクラス分けの発表を行う。
また、PC教室を利用する都合上、履修者数の上限を150名とする。
講義時の私語及び雑談は厳禁。
PC実習時はExcelを使い、集計表やグラフを作成する。Excel操作が苦手な者や初めてExcelを使う者は、この授業を通して、Excelを使えるようになって欲しいと思う。そのため、わからないことがある場合は必ず教員に質問すること。
また、授業内で作成したファイルは各自バックアップを取得しておくこと。
受講者の内容理解度などにより、授業の進捗具合は変更の可能性がある。
第8回目授業をオンラインで実施する予定である。ただし、授業の進捗状況により変更する可能性がある。その場合は、授業内で連絡する。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション/データの説明【講義形式】 |
第2回 | Excelの基本操作とデータの入力【実習形式】 |
第3回 | 単純記述統計の説明【講義形式】 |
第4回 | 度数分布表の作成【実習形式】 |
第5回 | 円グラフ、棒グラフの作成と基本統計量の算出【実習形式】 |
第6回 | 度数分布表の解釈と考察【演習形式】 |
第7回 | 単純記述統計の報告書の作成【実習形式】 |
第8回 | 項目間の関連性の分析【講義形式(オンライン授業)】 |
第9回 | 仮説の設定と結果の予想【講義形式】 |
第10回 | クロス集計表の作成~COUNTIFS関数【実習形式】 |
第11回 | クロス集計表の作成~ピボットテーブル【実習形式】 |
第12回 | クロス集計表の解釈【実習形式】 |
第13回 | クロス集計の報告書の作成【演習形式】 |
第14回 | 単純記述統計の報告書のポイントの解説【講義形式】 |
第15回 | クロス集計の報告書のポイントの解説【講義形式】 |