担当者 | 北見 良嗣教員紹介 | |
---|---|---|
単位・開講先 | 選択 2単位 [政治学科] | |
科目ナンバリング | CIL-302 |
この講義では、銀行取引を巡る一とおりの法律問題について、テキストを使って、勉強します。
預金・貸出といった伝統的な銀行業務だけでなく、近年脚光を浴びているデリバティブス、証券化、信託・投資信託、シンジケートローン等の新規業務についても、適宜取り扱います。
日本経済新聞に掲載された記事等で、金融取引に関する話題性のあるものがあるときには、取り上げて解説しようと思っています。
①民法、商法、金融等の基礎知識を土台にして、銀行取引を巡る一とおりの法律問題について検討を行い、より実践的な知識の修得を目指します。
②金融機関や企業の財務部門等への就職希望者だけでなく、一般企業や公務員への就職希望者に対しても、基礎的となる一般的な金融経済知識を提供します。
期末に実施する試験(50点)+平常点(50点)
ー 平常点(50点)は、中間レポート(筆記問題)により採点します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 『金融法概説』 | 神田秀樹=森田宏樹=神作裕之 | 有斐閣(2016) |
教科書 | 『金融論ー新版 市場と経済政策の有効性』 | 福田慎一 | 有斐閣(2020) |
参考文献 | 『金融法講義』 | 神田秀樹=神作裕之=みずほフィナンシャルグループ | 岩波書店(2013) |
参考文献 | 『金融取引小六法』 | 神田秀樹 | 経済法令研究会(2021) |
①授業で聴いた内容(特に分かりにくい点)は、必ずその日のうちにノート整理を行い、復習すること。
②授業の進行に合わせて、事前に教科書内の分かりにくい語句を拾い、調べておくこと。
①債権総則、担保物権法といった金融関連の法領域については、履修済みであることが望まれます。
②講義には、テキスト、六法は必ず持ってきてください。
③当該分野は、法改正・判例等の動きが激しく、教科書の記述だけでは不十分となってきているテーマもあります。そうしたテーマについては、講義では関連資料を使うなどして、適宜重要情報を補足します。したがって、出席が不可欠です。
回 | 授業内容 |
---|---|
第1回 | ガイダンス 貨幣とは、金融とは[対面授業] |
第2回 | 金融仲介と銀行の機能[対面授業] |
第3回 | 金融取引法 -類型、特徴、法規範、説明義務[対面授業] |
第4回 | 銀行の業務と銀行法 -守秘義務、情報の扱い 金融監督法 -潮流、規制の概観(業務範囲、株主規制、行為・財務規制) 授業の進捗状況によっては、中間レポートの課題を提示[対面授業] |
第5回 | 金融監督法 -自己資本比率規制[対面授業] |
第6回 | 銀行規制他 -銀行業と商業の分離[対面授業] |
第7回 | 銀行規制他 -金融コングロマリット、独禁法、利益相反[対面授業] |
第8回 | 預 金 -預金者の認定、無権利者に対する弁済と銀行の免責[対面授業] |
第9回 | 預 金 融資取引 -コミットメントライン、電子記録債権 採点の進捗状況によっては、中間レポートを返却[対面授業] |
第10回 | 中間レポート講評[オンライン授業] |
第11回 | 為替取引 -決済システム、手形交換制度(手形・小切手、手形交換の仕組み、取引停止処分)[対面授業] |
第12回 | 為替取引 -内国為替、外国為替[対面授業] |
第13回 | 証券化 シンジケート・ローン等[対面授業] |
第14回 | シンジケート・ローン等、デリバティブ取引 -金融先物取引、オプション[対面授業] |
第15回 | デリバティブ取引 -金利スワップ、賭博罪との関係 投資信託、フィービジネス まとめ他[対面授業] |