担当者 | 軽部 謙介教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [総合基礎科目] | |
科目ナンバリング | ARS-107 |
「世界で一番強い国はどこか」と聞かれれば「アメリカ」と答える人が多いでしょう。確かに、中国の台頭はありますが、アメリカは経済力や軍事力などで抜きんでたパワーをもっています。しかし、それらをきちんとコントロールするためにはそれなりの「仕組み」が必要です。それは「統治のシステム」です。2020年11月の大統領選挙をめぐる混乱は、米国の民主主義のもろさと強固さを同時に見せつけました。日本とはかなり異なる「統治原理」を学ぶことで、この国の力の源泉が見えてくることでしょう。
具体的には大統領選挙の仕組み、連邦議会の機能、ホワイトハウス以下行政府の位置づけと官僚制度の日米比較、政治性の高い判断を恐れない最高裁判所、選挙の実態とロビイング、「イヤマーク」と呼ばれるバラマキ政治の実態、アメリカ外交の変遷などを観察します。
様々な具体的事例をもとに現代アメリカの政治、経済、社会を概括的に理解していくとともに、アメリカの「構造」と「仕組み」、そして「行動原理」を座標軸にして「今日的問題」へのアプローチを試みる。
①授業への取組姿勢 10%
②授業中に課すレポート 10%
③出席回数 10%
④期末試験 70%
(配分はあくまでも目安です)
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 「アメリカの政治」 | 岡山裕、西山隆行 | 弘文堂 |
参考文献 | 「憲法で読むアメリカ史」 | 阿川尚之 | ちくま学芸文庫 |
参考文献 | 「アメリカの金権政治」 | 軽部謙介 | 岩波新書 |
参考文献 | 「現代アメリカ政治の変貌」 | 渡辺将人 | 名古屋大学出版会 |
参考文献に少しでも目を通して授業に臨むことが望ましい。
米国のみならず国際情勢などにも興味を持ってください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | この授業の対象範囲や授業の進め方について説明します。 |
第2回 | 歴史と地理 |
第3回 | アメリカ建国の理念 |
第4回 | 政党とアメリカ政治 |
第5回 | アメリカ政治と憲法 |
第6回 | 連邦議会の権限と限界 |
第7回 | 政治任用とは何か |
第8回 | これまでのまとめと今後の展望を示します。なお、この回はLMSを使用したオンデマンド型のオンライン授業となりますのでご注意ください。 |
第9回 | アメリカの司法 |
第10回 | 機能する三権分立 |
第11回 | 選挙の実態とアメリカ |
第12回 | アメリカ外交の現実 |
第13回 | 日米外交 |
第14回 | アメリカの軍事力 |
第15回 | まとめ |