担当者 | 植田 隆彦教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [観光経営学科] | |
科目ナンバリング | SEM-401 |
金融業は実体経済と表裏一体の関係にあります。金融関係の企業を目指す方々にとっては基礎的な知識の振り返りとなります。
また事業会社やそのほかの職種を目指す人にとっても金融は日常業務のなかで必ず関係してきますので、基本的な知識として身につけておくことが有益です。
本講義は、銀行を中心に生損保、証券、資産運用など、金融業全般について概観します。
それにより社会全体における資金の流れについて理解を深めていきます。
さらに近年注目されているSDGsやESG投資についても重要なテーマとして取り上げ、サステナブルな社会を構築していく上で金融業がどのような課題に対応していかなければならないか説明します。
授業では適宜、日本経済新聞の記事などをピックアップしながら説明、討議を行い、世の中で起きていることへの関心を高めてもらいます。
金融業界における主要な金融サービス業務、金融機関とその役割、業務内容および特徴について理解し、説明できる。
これまでに学んだ知識とこの授業で学ぶ金融業に関する知識を組み合わせることで実社会における課題解決能力が向上する。
修得した知識を用いて金融市場に関する報道、金融機関経営者の発言、金融機関がリリースする情報を理解し、議論、説明できる。
中間テスト30%、期末テスト50%。課題提出および授業中のディスカッションへの参加状況など20%。
課題はLMSでの提出、中間テスト、期末テストは授業内での実施を予定しています。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 『金融読本 第31版』 | 島村高嘉、中島真志 | 東洋経済新報社 |
参考文献 | 『図説 日本の証券市場 2020年版』 | 若園智明他 | 公益財団法人 日本証券経済研究所 |
授業の進行に合わせて、次に取り上げるキーワード、授業の概要などを紹介します。事前に調べて内容を確認するなど理解を深めておいてください。
授業では、金融市場で日々起こっている事象について随時取り上げて説明するようにします。日本経済新聞の購読をお薦めします。
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーション。1960年以降の日本経済・世界経済の概観 |
第2回 | 日本の金融制度の概観。金融庁、日本銀行の役割 |
第3回 | 日本経済の課題:低成長、少子高齢化、財政赤字、国際収支など |
第4回 | 銀行:業界構造、大手銀行、信託銀行、地方銀行、信用金庫など |
第5回 | 銀行:収益構造、バランスシートの状況 |
第6回 | 銀行:個人・中小企業向けビジネス。預金・貸出業務、資産運用業務など |
第7回 | 銀行:企業向けビジネス。貸出業務、証券化、シンジケートローン、プロジェクトファイナンスなど |
第8回 | まとめと中間テスト |
第9回 | 銀行:海外業務。日系企業、非日系企業への対応状況 |
第10回 | 銀行:地方銀行の状況 |
第11回 | その他の金融業:リース、消費者金融など(オンライン授業) |
第12回 | 銀行:地域金融機関の状況 |
第13回 | 新しい金融の動き:フィンテック企業との連携、SDGs対応など |
第14回 | 新しい金融の動き:気候変動、サステナブルファイナンス、ESG投資対応など |
第15回 | まとめと期末テスト |