歴史や文化財を理解するためには、モノと文献と記憶を総合的に研究することが必要です。その一方で、出土文字資料・考古資料・絵画資料・史跡・景観等を含む文化財・文化遺産をよく理解し、その保護に十分な注意をはらい、活用に努める必要が高まっています。この授業ではモノを中心として取り巻く学問との関係を実例を挙げて紹介するとともに、皆さんの研究に役立つ視点と方法を学びます。
歴史や文化財を理解するための基本資料であるモノと文献と記憶の種類と重要性を認識し、総合的に研究する基礎的な能力を養うことを目指します。
課題レポート2回(各50%)
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | なし | ||
参考文献 | なし 必要な文献等の資料については授業内で配布もしくは指示します。 |
歴史の現場である史跡や博物館等に所蔵されている文化財や工芸品、美術作品、またこれまでに残されてきた建造物などに積極的に触れるよう心がけ、その重要性をどのように明らかに出来るかを自ら考えてください。
この講義は藤澤と山内の2人の教員で実施します。
回 | 授業内容 |
---|---|
第1回 | 科学的調査と文献からどのように文化財を理解するか-科学的調査法-(藤澤) |
第2回 | 科学的調査と文献からどのように文化財を理解するか-舎密開宗-(藤澤) |
第3回 | 科学的調査と文献からどのように文化財を理解するか-対州鉱山-(藤澤) |
第4回 | 科学的調査と文献からどのように文化財を理解するか-甲斐国志と武田不動尊- |
第5回 | 科学的調査と文献からどのように文化財を理解するか-正倉院の黄銅材料-(藤澤) |
第6回 | 科学的調査と文献からどのように文化財を理解するか-正倉院のガラス-(藤澤) |
第7回 | 科学的調査と文献からどのように文化財を理解するか-銭貨生産と材料産地推定-(藤澤) |
第8回 | 文化財と歴史学の協働-玄奘が語るバーミヤーン1-(山内) |
第9回 | 文化財と歴史学の協働-玄奘が語るバーミヤーン2-(山内) |
第10回 | 文化財と歴史学の協働-バーミヤーンの壁画からわかること-(山内)(オンライン) |
第11回 | 文化財と歴史学の協働-コインと図像1-(山内) |
第12回 | 文化財と歴史学の協働-コインと図像2-(山内) |
第13回 | 文化財と歴史学の協働-ゾロアスター教と図像1-(山内) |
第14回 | 文化財と歴史学の協働-ゾロアスター教と図像2-(山内) |
第15回 | <まとめ> |