担当者 | 信太 圭一 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [総合データ応用プログラム 総合データ応用プログラム] | |
科目ナンバリング |
医療は様々なmedical staffで成り立っており、職種によって扱うデータの種類、評価方法に特徴がある。また、病院に蓄積されたデータを用いた医療技術の評価は、コストや安全性を考慮しなければならない。本講義では、各職種(看護、理学療法、作業療法、診療放射線、臨床工学の分野)の扱うデータに関する基礎的な知識を提供するとともに,具体例を用いて,データの収集,管理,統計解析,解釈に至るまでの一連のプロセスについて理解を促進することを目的とする。本講義は各職種におけるデータ分析の事例紹介などのスタディ形式、ならびにデータ分析の実践を行う。
本講義では以下の到達目標を設定する。
①看護学分野の取り扱うデータについて分析・評価できる
②リハビリテーション分野の取り扱うデータについて分析・評価できる。
③検査分野(放射線・臨床工学)の取り扱うデータについて分析・評価できる。
④医療研究の効率化・医療技術の適切な評価ができる。
成績評価については、レポート提出(100%)とする。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 |
事前学習として、講義前にLMSを通じて、講義資料を開示します。講読してから講義に望むこと。(15時間)
事後学習として、講義後に講義内容をまとめたレポートを提出する。(15時間)
教科書・参考書等は特に設けないがLMSに資料を提示する。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 看護学研究における「質的・量的研究」を理解する |
第2回 | 看護学研究における「質的・量的研究」データの持つ意味 |
第3回 | 看護学研究における「質的・量的研究」分析の実際 |
第4回 | Radiomicsにおけるデータの扱い方を理解する |
第5回 | 放射線に関わる検査と診療報酬について、DPCデータの扱い方を理解する |
第6回 | 検査に関わるインシデントデータの蓄積・分析 |
第7回 | 基礎研究における行動実験、電気生理学的検査(パッチクランプ法)の実際について |
第8回 | 理学療法分野における生体信号の理解 ~筋電図とモーションセンサーを中心に~ |
第9回 | 生体信号の基本的な分析手法 ~正規化・同期~ |
第10回 | 作業療法学研究におけるアンケート調査及び前後比較試験 |
第11回 | 作業療法学分野における3次元動作解析について~日常生活動作の実際~ |
第12回 | 発達障害領域における障害特性と検査結果の分析について |
第13回 | 統計思考を基盤とした問題解決型フレームワークについて |
第14回 | 臨床工学分野で取り扱うデータの特徴とその要約について |
第15回 | 事例で学ぶ臨床工学分野におけるデータ分析の基礎について |