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授業の内容(Course Description) |
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この授業では,犯罪についての社会学的理論を学習します。犯罪学の分野では,初期には遺伝や知的能力など犯罪者の生得的な資質に主眼を置く研究が生じましたが,1920年以降は社会学的視点からの研究が主流となっています。 第3回からの授業では、古典学派,社会学習理論,牽引理論等の各理論を,毎回学生がレポートし,討論と講義を加えていく予定です。各理論を概括するだけでなく,その功績や批判的評価も意識し,現代に生じている犯罪や非行を,その理論でどう説明できるか,考察して行きます。 履修する学生の希望により,心理学的な理論にも学習を広げていくことを検討します。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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① 犯罪についての各理論を理解し,説明することができる。 ② その理論を用いて,現代社会に生じている犯罪の理解を深めることができる。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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授業での平常点(出席,授業での発表,討議への積極的参加)(60%),レポート(40%)の割合で,総合的に評価します。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストは指定せず,適宜プリントを配布します。 参考文献:『犯罪心理学』バートル&バートル,羽生和紀監訳,北大路書房
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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発表者でない授業についても,課題に興味を持ち,話題提供や疑問を用意するようにしてください。 また,報道や身近な犯罪現象について,興味関心を持ち,積極的に問題意識をもつようにしてください。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業では,素朴な疑問を出し合い,活発な意見交換をすることを期待します。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション,犯罪,非行の「原因」について,理論ごとの発表担当・順番等 【第2回】 犯罪理論について 【第3回】~【第14回】 学生(単独あるいはグループ)の発表と講義を,原則として1理論1授業で行う。 (理論の例) 古典学派 実証学派 シカゴ学派 分化的接触理論 アノミー理論 サブカルチャー理論 ラベリング理論 コンフリクト理論 社会統制理論 社会的学習理論 自己概念理論 牽引理論 【第15回】 まとめ
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