Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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犯罪心理学特論 岡本 潤子
選択  2単位
【臨床心理学専攻】 14-1-1360-3763-10

1. 授業の内容(Course Description)

 犯罪・非行は一定の法規範等から逸脱した行動ですが,犯罪者個々の問題性を反映する行動であると同時に,彼らをめぐる社会・環境的問題をも色濃く反映したものと考えられます。
 この授業では、昨今の犯罪及び非行の動向や,いわゆる重大犯罪,凶悪犯罪の動向を概観した上で,殺人・強盗などの重大犯罪や,「ストーカー事件」「通り魔事件」などの現代的な事件等について,学生からの発表と,講義との双方をおり合わせて行う予定です。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 ① 犯罪現象を,行為者自身の問題だけでなく,環境,社会政策,刑事政策等との関わりの中で複合的に理解することができる。
 ② 発表や討議の中で,学術的な知識の伝達だけでなく,自身の考察を深め,伝えることができる。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 授業での平常点(出席,授業での発表,討議への積極的参加)(60%),レポート(40%)の割合で総合的に評価します。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキストは指定せず,適宜プリントを配布します。新聞,専門誌,学会誌などからも適宜資料を提供します。
 参考文献:『犯罪心理学』バートル&バートル,羽生和紀監訳,北大路書房

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 発表者でない授業についても,課題に興味を持ち,話題提供や疑問を用意するようにしてください。
 また,報道や身近な犯罪現象について,興味関心を持ち,積極的に問題意識を持つようにしてください。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 授業では,素朴な疑問を出し合い,活発な意見交換をすることを期待します。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 イントロダクション,トピックごとの発表担当・順番等
【第2回】
 犯罪,非行の動向
【第3回】
 重大犯罪の動向
【第4回】
 少年犯罪の動向
【第5回】~【第14回】
 学生(単独あるいはグループ)の発表と講義を,原則として,2回の授業をセットとして5トピック行う。
 トピックは,学生の興味の強いものを選択する。
 (トピックの例)
  無差別殺人事件
  ストーカー事件
  性犯罪
  女子非行
  常習侵入盗
  通り魔事件
  非社会的な犯罪や非行,など
【第15回】
 まとめ