Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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保育相談支援 芦澤 清音
選択  2単位
【教育】 14-1-1333-1556-20A

1. 授業の内容(Course Description)

 保育者は、保護者との良好な関係を築き、子どもたちの育ちにとってより良い保育環境を創造していくことが求められる。また、近年、保護者の育児力の低下などが指摘されており、保護者に対する支援の必要性が増大している。さらに、家庭の在り方が多様化し、家庭での養育に関する問題も複雑化している。したがって、保育者に求められる役割は、さらに高度化し、重みを増しているといえよう。
 保育者は、子どもの支援者としてだけでなく、親の子育てに関する支援者として、支援の理念、精神、技術を身につけていかなければならない。また、保育者の職域は、保育所以外に多様な児童福祉施設に亘り、支援者としての役割は広範に及んでいる。それらを踏まえ、本授業では、現在、保育者にもとめられる保護者支援に関わる相談、支援の方法と技術について、グループワークやロールプレイなどを通して、実践的に学んでいく。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 保護者と信頼関係を築き、ともに子どもの成長発達を支える保育者の役割について理解する。 
 保護者のニーズを理解し、保育者の専門性を生かした支援の在り方について実践的な援助方法を考えることができる。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 授業への参加度、小レポート、学期末テストを総合して評価する。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキスト『保育所保育指針』、その他は授業で、適宜、プリントを配布する。また、参考文献は授業内で紹介する。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 ・授業では、テーマにそって、グループワークやグループ単位の発表を行うため、その発表の準備を行う。
 ・小レポートの作成を行う。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 ロールプレイや授業への積極的な参加を望む。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 保育相談支援とは
  ①現代の子育て状況
【第2回】
 保護者支援としての保育の専門性
  ①保育者の専門性とは
  ②保護者のニーズを知る
【第3回】
 保護者のニーズと保育者の思いについて知る
  資料の読み、グループで話し合う
【第4回】
 保護者のニーズ・思いと保育者の思いをグループでまとめる
 模造紙にまとめる 
  事例の検討を通して信頼関係の重要性について学ぶ 
【第5回】
 保護者のニーズ・思いと保育者の思いのまとめを発表し合い、保護者との信頼関係の重要性を共有し、理解を深める
【第6回】
 保護者の成長を支援する
  保護者の成長を支援する保育者の専門性について理解を深める
【第7回】
 保護者支援の方法と技術①
  保育場面のロールプレイを通して保育者による支援の在り方を学ぶ『お迎え場面』
【第8回】
 保護者支援の方法と技術②
  保育場面のロールプレイを通して保育者による支援の在り方を学ぶ『トラブル場面』
【第9回】
 保護者支援の方法と技術③
  保育場面のロールプレイを通して保育者による支援の在り方を学ぶ『困難なケース』
【第10回】 
 職員間の連携
  保育カンファレンスの事例を検討する
【第11回】
 地域資源の活用と関係機関との連携
  保育相談支援にかかわる地域の諸機関を知る。また、その連携の実際を知る
【第12回】
 支援計画を立てる
  個別の支援計画を立てる
【第13回】
 支援計画を立てる
  子育て支援のプログラムを考える
【第14回】
 支援の評価と記録の仕方
  記録と評価の方法、および、カンファレンスの持ち方について学ぶ
【第14回】
 気になる子の保護者への支援
  事例を通して、気になる子の理解とその支援について検討する
【第15回】
 まとめと試験