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授業の内容(Course Description) |
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学習指導要領は、「総合的な学習の時間」の目標および内容を、地域の実情などに応じて各学校が独自に設定することを求めている。頼るべき教科書もほとんど存在しない。それゆえ「総合的な学習の時間」は、教師たち自身が主体的・創造的にかたちづくってゆかねばならない。そのなかでもっとも苦慮するのが「指導計画」の作成だろう。 そこで本講義では、グループワークをおこなうなかで受講者たち自身が各種指導計画を模擬的に作成することを中心的な内容とする。より具体的には、①各種指導計画をグループでの話し合いのもとに作成し、②その成果を全体の前で報告、③たがいの指導計画の評価をおこない、④その評価を踏まえて指導計画の修正をおこなう。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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①「総合的な学習の時間」の全体計画を作成する能力を身に着けている。 ②「総合的な学習の時間」の年間指導計画を作成する能力を身に着けている。 ③「総合的な学習の時間」の単元計画を作成する能力を身に着けている。 ④「総合的な学習の時間」の各種指導計画の問題点を見出し・改善する能力を身に着けている。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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・グループワークの内容(議論への貢献度・報告の内容):60% ・最終提出物:40%
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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【テキスト】 特に指定しない。毎回の講義でレジュメや資料を配布する。 【参考文献】 ・文部科学省,2008,『小学校学習指導要領解説 総合的な学習の時間編』東洋館出版社. ・文部科学省,2011,『今、求められる力を高める総合的な学習の時間の展開(小学校編) 』教育出版. ・文部科学省国立教育政策研究所教育課程研究センター,2012,『総合的な学習の時間における評価方法等の工夫改善のための参考資料 小学校』教育出版. ・総合的な学習実践向上研究会,2009,『小学校学習指導要領 ポイントと授業づくり 総合的な学習』東洋館出版社.
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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・グループワークのために必要な資料の読解や情報収集を、必ず授業日までに行っておくこと。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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・春期「総合的な学習概論」を履修していることが望ましい。ただし必須ではない。 ・グループ内で議論をし・意見をまとめ上げる作業に積極的に参加してほしい。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 オリエンテーション――学習指導要領改訂のポイント 【第2回】 目標と内容のポイント(1)――「横断的・総合的」で「探究的」な学びの意味 【第3回】 目標と内容のポイント(2)――「主体的,創造的,協同的」な取り組みの意味 【第4回】 指導計画作成のポイント(1)――全体計画について 【第5回】 グループワーク(1)――全体計画の作成 【第6回】 成果報告(1)――全体計画の発表 【第7回】 指導計画作成のポイント(2)――年間指導計画について 【第8回】 グループワーク(2)――年間指導計画の作成 【第9回】 成果報告(2)――年間指導計画の発表 【第10回】 指導計画作成のポイント(3)――単元計画について 【第11回】 グループワーク(3)――単元計画の作成 【第12回】 成果報告(3)――単元計画の発表 【第13回】 指導計画に対する評価のポイント 【第14回】 グループワーク(4)――指導計画の評価 【第15回】 成果報告(4)――指導計画に対する評価の発表
(注:上記計画は、受講者の学習状況や問題関心に応じて変更することがあります。)
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