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授業の内容(Course Description) |
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日本語教員としての基本的な知識、態度、考え方、コミュニケーションスキルを学ぶクラスです。日本語を母語としない人たちに対して、「教える」のではなく、「対等」な立場で、どのよう日本語学習の支援ができるのかを考えます。はじめに、コースデザインや日本語教授法の基本を学びます。そして、大人や子供、留学生などそれぞれ目標やニーズの異なる学習者に対する支援の実態を見ていきます。その中で、学生の皆さんが、それぞれこれまで身につけてきた教育観、教師観、学習スタイルと、比較・対照できるようにしましょう。そのうえで、日本語教員として、どうやったらそれぞれの学習者の日本語学習をより効果的に支援できるようになるのかについて、各自で答えを見つけていきます。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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(1) 第二言語としての日本語を教えることについての基本的な態度、考え方を知り、コースデザインや、教授法についての知識を身につける。 (2) 自分のこれまで受けてきた教育の特徴や学習のスタイルと比較対照しながら日本語教育の特徴をつかむ。 (3) 様々なニーズの学習者がいることを理解し、相手に合わせた支援ができるにはどうしたらよいかについて各自で答えを見つける。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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(1)平常点(授業への参加、ワークシート、グループ活動への参加、振り返りの小テストX2):50 % (2)期末テストまたはレポート、教案の課題:50%
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト1 小林ミナ著『日本語教育能力検定試験に合格するための教授法37』アルク 2 国際交流基金編『日本語教師の役割/コースデザイン』ひつじ書房 参考文献 1 高見沢孟著 『新・はじめての日本語教育2 日本語教授法入門』ask 2イカロスMOOK『日本で、そして海外で、世界中の人に日本語を教えよう!2015』
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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このクラスは、教員による講義だけでなく、ペアやグループでの話し合いや個人での作業をしながら、学んでいきます。その準備として、指定された教科書の章や参考文献を事前によく読まなければなりません。授業中の話し合いや作業の結果を毎回、ワークシートに記入して授業の最後に提出しますので、クラスメートとよく協力し、積極的に参加する姿勢が求められます。また教案の課題に取り組み、最終回の授業において、各自が想定した学習者に対する授業の教案を発表しますので、そのための各自のクラス外での準備も求められます。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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(1) 各自、真摯な態度で授業や課題にのぞみましょう。 (2) 遅刻、早退、欠席は避けましょう。 (3) 第1回目の授業には、必ず出席してください。 (4)グループやペアでの作業には、相手を尊重しつつ積極的に参加しましょう。 (5)大学での学びは、教員から一方的に与えられるものではありません。一人一人が他者に配慮をしながら、積極的に授業に参加することでよいクラスになり、みなさんの学びと成長につながります。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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[第1回] オリエンテーション、グループ分け。クラスメートやグループのメンバーを知る。 [第2回] 日本語教師の仕事を知る [第3回] コースデザイン1ニーズ分析 [第4回] コースデザイン2 目標言語調査・カリキュラムデザイン [第5回] 教室活動 [第6回] 第1回から5回目までの振り返りの小テスト。教材・教具 [第7回] 評価・テスト [第8回] 様々な日本語教授法1 [第9回] 様々な日本語教授法2 [第10回] 学校型日本語教育と地域型日本語教育の違い [第11回] 「やさしい日本語」を使った地域で暮らす外国人への支援 [第12回] JSLカリキュラムに基づいた年少者への支援 [第13回] 留学生・就学生への支援 [第14回] 第6回から10回目までの振り返りの小テスト。教案の準備 [第15回] 教案の発表
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