Web Syllabus(講義概要)

平成27年度

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日本語教育方法論 II 日野 純子
選択  2単位
【こども教育】 15-1-1334-4229-26A

1. 授業の内容(Course Description)

「日本語教育方法論I」の内容を踏まえ、様々なレベルやニーズや立場の学習者に対し、より具体的にどうやって日本語学習・日本語習得の支援のするのかを実践を通して学ぶクラスです。はじめに、日本語学習者にとっての、「初級の文法」とは何かを理解し、それに基づき、代表的な日本語の教科書を分析します。この中で、各自のこれまでの日本語の使い方について、改めて振り返り、日本語を外国語として学んでいくとはどういうことかを体感的に学びます。また、2014年4月1日から実施が認められている「特別教育」枠組みで指導することになった「外国につながる子どもたち」に向けたJSLカリキュラムについても分析します。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

(1) 様々なニーズや立場の学習者に対し、どのようにアプローチし、日本語習得の支援を行うかを、特に文法の教え方に焦点を当てて考える。
(2) (1)を踏まえて、日本語学習者がどのように外国語としての日本語を学ぶのかを体感し、各自がこれまで身につけてきた日本語を再分析する。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

((1)平常点(授業への参加、ワークシート、グループ活動への参加):50 %
5回以上欠席した学生には原則として単位を与えられません

(2)振り返りの小テストX2・最終テスト・期末レポート:50%

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

テキスト 1寺田和子他 「日本語の教え方 ABC」 アルク
    2スリーエーネットワーク編『みんなの日本語I』スリーエーネットワーク
参考文献1 『にほんごこれだけ!step』ココ出版
2佐藤郡衛・斎藤ひろみ・高木光太郎著『小学校JSLカリキュラム「解説」』

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

このクラスは、教員による講義だけでなく、ペアやグループでの話し合いや個人での作業をしながら、学んでいきます。その準備として、指定された教科書の章や参考文献を事前によく読まなければなりません。授業中の話し合いや作業の結果を毎回、ワークシートに記入して授業の最後に提出しますので、クラスメートとよく協力し、積極的に参加する姿勢が求められます。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

(1) 各自、真摯な態度で授業や課題にのぞみましょう。
(2) 遅刻、早退、欠席は避けましょう。
(3) 第1回目の授業には、必ず出席してください。
(4)グループやペアでの作業には、相手を尊重しつつ積極的に参加しましょう。
(5)大学での学びは、教員から一方的に与えられるものではありません。一人一人が他者に配慮をしながら、積極的に授業に参加することでよいクラスになり、みなさんの学びと成長につながります。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

[第1回] オリエンテーション、グループ分け。クラスメートやグループのメンバーを知る。
[第2回] 日本語初級の概観
[第3回]  初級の文法1
[第4回] 初級の文法2
[第5回] 初級の文法3
[第6回 振り返りの小テスト(1)・地域型日本語教育と学校型日本語教育
[第7回]  初級教科書と文法の分析1
[第8回]  初級教科書と文法の分析2
[第9回] 外国につながる子どもの支援の概観
[第10回] JSLカリキュラムによる日本語支援
[第11回]  振り返りの小テスト(2)JSLカリキュラムによる教科学習支援
[第12回] 子どものための教材分析
[第13回]  日本語支援当事者の話を聞く(外部講師)
[第14回] 振り返り・復習
[第15回] 最終テスト