Web Syllabus(講義概要)

平成27年度

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日本語教育実践アプローチ I 日野 純子
選択  2単位
【こども教育】 15-1-1334-4229-27A

1. 授業の内容(Course Description)

日本語を学ぶ人は、国内外を問わず、その目的、レベル、ニーズなどは多様化しています。様々な背景を持つ学習者と向き合い、相手に合わせて、「教える」のではなく、対等な立場で支援をするための、具体的な手法やスキルを学ぶクラスです。はじめに、ニーズ分析の方法、教材の選び方、各スキルの教え方などの基本的なスキルを学んだあと、学生の皆さんが、具体的な相手を想定して、教案を書き、模擬授業を行い、振り返るというサイクルを体験してもらいます。その中で、グループのメンバーと協働して作業をすることの大切さや、相手に配慮することの意味を体感し、日本語教員としての根幹となる態度や考え方をみにつけていきましょう。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

(1) 多様な背景とニーズをもつ日本語学習者に対して、対等な立場で支援ができるための態度やスキルを身につける
(2) 相手に合わせた日本語学習のニーズ分析や教材の選び方、会話や読み書きの教え方の基本を実践通して身につける
(3) 現場の日本語の先生の話を伺うことや、教案を書いて模擬授業を行うことで日本語教員の仕事を体感する。
(4) グループで授業の準備をする体験を通して、チームで協働して働くさいに必要な態度や考え方を身につける。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 (1)平常点(授業への参加、ワークシート、模擬授業への取り組み、振り返りの小テストX2):50 %
(2)期末テストまたはレポート、模擬授業、教案の課題など:50%

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

テキスト朝倉美波他著『日本語教師必携ハート&テクニック』
参考文献1河野俊之『Teach Japanese―日本語を教えよう第2版―』 凡人社
2荒川洋平『もしもあなたが外国人に日本語を教えるとしたら』スリーエーネットワーク
3高見沢孟著 『新・はじめての日本語教育2 日本語教授法入門』ask

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

このクラスでは、教員による講義だけでなく、ペアやグループでの話し合いや個人での作業をしながら学んでいきます。その準備として、指定された教科書の章や参考文献を事前によく読んだ上で授業に参加しなければなりません。授業中の話し合いや作業の結果を毎回、ワークシートに記入して授業の最後に提出しますので、クラスメートとよく協力し、積極的に参加する姿勢が求められます。また模擬授業や教案の課題に取り組むため、クラス以外での準備が求められます。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

(1) 各自、真摯な態度で授業や課題にのぞみましょう。
(2) 遅刻、早退、欠席は避けましょう。
(3) 第1回目の授業には、必ず出席してください。
(4)グループやペアでの作業には、相手を尊重しつつ積極的に参加しましょう。
(5)大学での学びは、教員から一方的に与えられるものではありません。一人一人が他者に配慮をしながら、積極的に授業に参加することでよいクラスになり、みなさんの学びと成長につながります。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

[第1回] オリエンテーション、グループ分け。クラスメートやグループのメンバーを知る。
[第2回] 日本語教師として必要なこと
[第3回] 「あいさつ」を教えてみよう
[第4回] 授業の準備1 相手を知る・教材を準備する
[第5回]  授業を行う1 授業の流れ 導入の大切さ
[第6回] 第1回から5回目までの振り返りの小テスト。
       授業を行う2 練習のしかた
[第7回]  初級指導のポイント1:初級の概要
[第8回] 第1回から5回目までの振り返りの小テスト。 
    初級の指導
[第9回]  初級の指導法2:初級の代表的な項目
[第10回]  授業の実際を見て模擬授業の準備をする
[第11回] 模擬授業1
[第12回]  第6回から11回目までの振り返りの小テスト。模擬授業2
[第13回] 模擬授業3
[第14回] 模擬授業4
[第15回] 模擬授業の振り返りと全体のまとめ