Web Syllabus(講義概要)

平成27年度

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国語科教育法 IV 橋本 和顕
教職  2単位
【教職】 15-1-1332-4226-04

1. 授業の内容(Course Description)

 高等学校で生徒が身につけるべき内容を学習指導要領の指導事項でを理解して国語総合の指導を通して確実に実力が高まるように授業展開を進めていく。
 特に、思考力・判断力・表現力の育成を図るために、各領域の活動を相互に関連づける必要がある。そして、大学入試に際しての基本的な力量を定着させていくためにも自己表現力を高めていかなければならない。
 授業においては、具体的な教材をとおして教科教育法を工夫改善していく方法を構築して求められている能力を発揮するために必要な教師の力量を考えていく手立てをとりたい。授業の楽しさ、面白さ、意欲の湧く授業を目指して教科教育法を展開できるようにする。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 高等学校の国語科として身につけておくべき能力を理解して、各領域での模擬授業等を展開して、指導案の作成の仕方を実践できることを目標とする。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 授業内の学習活動(30%)及び、授業内の提出物(30%)、授業の達成目標の達成度を課題レポート(40%)で評価する。課題レポートのテーマ『高等学校国語科指導の心得』

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキスト:『高等学校学習指導要領解説書国語編』(文部省)
 参考文献:高等学校国語新編現代文B教科書(教育出版)

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 ・予習、復習を必ずして、自己の課題を押さえた上での授業参加をすること
 ・ノート整理を的確にして、学びの習慣化を図ること
 ・日頃から社会問題に関心をもって物事に取り組むこと

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 教師として国語総合をどのように指導すればよいかということを明確にした自分づくりが求められることを認識して授業に臨んでほしい。
 各領域での具体的な活動や書く力が求められることも少なくないので、自己の文章力向上に努めてほしい。なお、模擬授業を増やし、実践力をつける。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 高等学校で身につけるべきこと(1)
 ・論理的表現力を駆使すること
【第2回】
 高等学校で身につけるべきこと(2)
 ・常用漢字、改定常用漢字が書けること
 ・名作への招待
【第3回】
 「書くこと」の系統性の具現化(1)
 ・新聞投書を集めて分析
 ・投書を書いてみよう
【第4回】
 「書くこと」の系統性の具現化(2)
 ・場面に応じた手紙を書く
 ・手紙の実際
【第5回】
 「話すこと・聞くこと」の系統性の具現化(1)
 ・数値に基づいて分析的に表現する
【第6回】
 「話すこと・聞くこと」の系統性の具現化(2)
 ・推奨文を書く
【第7回】
 「読むこと」の系統性の具現化(1)
 ・評論を読み解く
【第8回】
 「読むこと」の系統性の具現化(2)
 ・登場人物の存在感を意識して
【第9回】
 「読むこと」の系統性の具現化(3)
 ・日本語の特徴を理解
【第10回】
 「読むこと」の系統的な具現化(4)
【第11回】
 情報リテラシーを理解する
 ・広告、パンフレットから
【第12回】
 指導案の書き方
 ・指導案の実際と書き方
 ・留意点の書き方等
【第13回】
 高等学校国語科模擬授業実践(1)
 ・受講生による模擬授業
 ・授業に対する意見交流と評価
【第14回】
 高等学校国語科模擬授業実践(2)
 ・受講生による模擬授業
 ・授業に対する意見交換と評価
【第15回】
 国語科教育法Ⅳを振り返って
 ・よりよい授業とは
 ・授業実践の極意