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授業の内容(Course Description) |
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本演習では、演習Ⅰでえたエスノメソドロジー・会話分析の基礎的な知識とデータのみかたを活かし、実際に教育実践(授業場面を予定している)を記録し・文字に転記し・分析するといった作業をおこなう。それだけでなく、分析の成果を構造化された言語で他者に向けてプレゼンし、また他者の報告に対して分析的な視点から意見表明をおこなう力を養うことも目的としている。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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①エスノメソドロジー・会話分析の立場から、実践の記録・文字転記・分析する能力を身につけている。 ②分析した成果を構造化された言語で報告する能力を身につけている。 ③他者の分析成果を、エスノメソドロジー・会話分析の立場から分析的に再検討する能力を身につけている。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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・平常点(議論への貢献度など):20% ・報告レジュメの内容:30% ・最終レポート:50%
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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【テキスト】 ・前田弘樹・水川善文・岡田光弘編,2007,『ワードマップ エスノメソドロジー――人びとの実践から学ぶ』新曜社.
※そのほかに必要な文献や参考文献などは演習中に提示する。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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・自分の担当回の報告レジュメを、必ず演習開始時間までに人数分準備すること。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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・演習の内容の充実度は、参加者たち自身が作り上げていく議論にかかっている。そのことを心に留め、演習中の議論には間違いを恐れず積極的に参加してほしい。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 オリエンテーション――報告担当の決定・報告資料作成上の注意など 【第2回】 フィールドワークの基礎――視点の持ちかた・倫理的配慮 【第3回】 授業場面をどう記録するか――ビデオ撮影とフィールドノート作成の方法 【第4回】 授業場面をどう記述するか――会話分析における転記記号の利用 【第5回】 授業場面をどう分析するか――問の立てかた・分析の視点 【第6回】 フィールドワーク実習(1)――授業場面を記録する 【第7回】 フィールドワーク実習(2)――授業場面を記録する 【第8回】 受講生による報告(1)――報告内容の検討とブラッシュアップ 【第9回】 受講生による報告(2)――報告内容の検討とブラッシュアップ 【第10回】 受講生による報告(3)――報告内容の検討とブラッシュアップ 【第12回】 受講生による報告(4)――報告内容の検討とブラッシュアップ 【第13回】 受講生による報告(5)――報告内容の検討とブラッシュアップ 【第14回】 受講生による報告(6)――報告内容の検討とブラッシュアップ 【第15回】 おわりに――最終レポート作成に向けて演習全体を振り返る
(注:上記計画は、受講者の学習状況や問題関心に応じて変更することがあります。)
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